トルコリラの売り圧力が高まりを見せ対円では15.250円付近まで下落して更に史上最安値を更新しました。4/22日に行われたトルコ中銀の政策金利発表でも市場予想を裏切る1.00%の利下げを実行しました。
発表後の動きでは若干のトルコリラ売りで済みましたが、実質金利との差が益々広がるのではないかと警戒する報道も目立ってきています。新型コロナの影響で自宅勤務になり久しぶりに何もしない休日を過ごしたトル猫です(;´∀`)
何処にも出かけてはいけないという事は本当に暇ですね。家の片づけなどもすぐに終わってしまい、録画していたTV番組もすぐに見終わってしまいました(;´∀`)楽しみなGWもこのムードが続くと考えると(今からやる事リスト)を製作していなければいけませんね。大切な人を守るためにもただただ今は我慢の時間ですね。
それでは今週もスワップなどを確認していきます。前回はこちらです。
懸念していたトルコリラ円のマイナススワップですが、一部の証券会社さんでは発生していました。これから各社がどのような対策でこの期間を乗り切っていくのか注目ですね。
トルコリラ成長記録65
2020/4月22日~4月28日
インフレレポートに注目
トルコ中銀による政策金利発表のイベントが終わり、次の焦点はインフレ率になってきています。
金利発表結果としては
1.00%の利下げ⇒政策金利8.75%
市場が予想していた0.50%の利下げではなかったので大幅に売られるかなと思いましたが、反応は限定的で暴落はしませんでした。
世界的に利下げ対策が取られているからか、仕方ないとの見方も多かったようです。トルコも国内の景気の減速が凄まじく国内企業を守る意味でも低金利に動きたいはずです。しかし現状では通貨危機に陥っていますのでその兼ね合いが難しいですね。
発表後は一時トルコリラ売りで反応は出ましたが、2018/8月以来となる7.0077リラを目安に買戻しも見られました。トルコ中銀が防衛している説が有効ですが、一旦節目を見せた形になりしばらくはこの水準でウロウロする展開になるのではないかと思っています。
そして次にトルコリラが動意づくのは
4月30日 16:30に予定されているインフレレポート
ではないかと警戒しています。
※追記 5月5日
インフレ予測の結果は
2020年末 7.4% 前回8.2%
2021年末 5.4% 前回5.4%
逆オイルショックで歴史的な原油安の中、原油輸入国であるトルコにとってその恩恵が受けられたのかに注目です。現在のインフレ率と政策金利の関係はマイナス関係になっていて、トルコのインフレ率見通しが改善されていた場合ワンチャン買戻しの展開になるのではないかと期待しています。
またトルコの経済がどのような観点で今の状況を見ているかなど、結構重要な判断になりそうです。2020年末のインフレの見通しにも注目が集まりますので、ドルトルコリラなのどの反応には警戒したいです。
大型連休明けには方向性が決まるかも
日銀が国債買い入れ額の上限を無くした事で、緩やかに円高方向に動き出している為替相場はドル円では107円が節目となりそうな展開ですね。
アメリカも好材料を出し尽くした感が漂っていてGWに再び株や為替が乱高下するのではないかと警戒しています。
今の状況では相場が様子見を決め込むのか、連休に向けて動意付くのか全く予想が出来ない展開でポジション整理のために売りが出やすいんじゃないかと思っています。
新興国通貨も最安値付近を漂っていて、暴落の準備をしているようにも見えます。トルコリラの売買比率を見てみると15.000円の付近に買い注文が多く見られます。もし流動性が少ないタイミングを狙われて一気に売りを仕掛けられると2019/8月のフラッシュクラッシュが頭をよぎりますね。
当時は瞬間的(約30分)に2円幅の変動を見せてスプレッドの拡大も恐ろしかったです。
現在はスワップの減少していて連休前の大量スワップを狙っての取引は盛んでないと思いますが、2.3年前は連休前にスワップを狙った買いが多かったです。この積み上げられたポジションのストップロスを狙う売りの動きも観測されていたので、警戒は必要かもしれませんね。今はAIが判断して売買していると良く聞きますので狩られないようにしたいです。
GWが終わり、非常事態宣言が解除されるか、されないのかで今後どのように相場が動いていくのかトレンドがはっきりして来そうですね。今の暗い雰囲気をぶっ飛ばす展開になってくれれば嬉しい限りですが、先が見えない不安感が大きいです・・・
ポジション
ランド円
最安値付近からの離脱が出来ず、下落ムードがオフになりませんね。これからは更に厳しい状況になるかもしれません。アフリカ地域では新型コロナの対策が十分では無いとされ、感染の拡大、経済危機の不安感からドルや円でも売りが加速しています。
ポジションが保有から1年経過したのでその結果をまとめています。
含み損がエライ事になっていますが、数年後に期待するとします。
メキシコペソ円
原産国のメキシコは為替でも値下がりを続けていますね。下落のスピードは落ち着いてきていますがジリジリと値下がりが続きそうですね。原油在庫の需要がないため再びマイナス価格に突入するのではないかと警戒されています。
世界の外出規制が解除されていくまでは上値は重そうですけど、いつまでも続く訳ではないのでメインのトレードでは原油とメキシコペソ・カナダドルを狙っています。
中国人民元円
円相場が強くなっているので上値が重いですね。中国批判が世界からチラホラ聞こえている状況なので貿易関連の摩擦が再び再燃しそうな雰囲気です。
トルコリラ円
価格の流れからしてトルコリラに資金が集まってくるのに厳しい状況になっています。トルコでは感染の拡大を抑えられない状態になっています。これといった厳しい制限も出していないので対応の遅れも懸念されています。しかしトルコ政府の発表では感染のピークは脱したとの報道もあり不信感が高まっています。もし政府が感染者や死者数を改ざんしていた事実が出てこれば暴落は間違いなさそうですね。
スワップ
前回 75007円
今回 75519円
+512円
トルコリラの売り制限も出ているのでスワップが安定せず、かなり厳しい状態ですね。
連休前という事で7日分のスワップが貰えますが・・・
悲しい結果ですね(;^ω^)
とりあえず早くこの混乱が落ち着いて欲しいと願うばかりです。
最後に
トルコは感染者数が減少していると発表していますが、依然として疫学的リスクはかなり高い水準にいます。それに加えて通貨防衛のために外貨準備高の減少が激しく為替相場では予断を許さない状態が継続しています。大型連休前で流動性も低下すると思うので警戒を怠らないようにしたいですね。
それからインフレの見通しにも注意し今後の方向性が出て来るかなども注目したいと思います。一刻も早くコロナパニックが落ち着きますように!
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
次の回