今回はトルコリラ円と中国人民元円に続き、南アフリカランド円の保有が1年を経過したのでその結果を書いていこうと思います。
新型コロナの影響もあり世界で疫学的リスクが高まりを見せる中、スワップ投資の代表格である新興国通貨は各通貨史上最安値を記録するなど暴落が起こっています。政策金利が高い分リスクも大きく真っ先に売られる展開になっていますね。
それに加え逆オイルショックと呼ばれる現象も起きており、原油相場は大荒れです。普段は先物にあまり手を出さない私も乱高下の誘惑に負け、原油で損失を出してしまいました。自宅警備隊になりつつあるトル猫です(;´∀`)
南アフリカランド円の買い保有は2019/4月25日から開始しており、ブログを書いている今日2020/4/25日で満1年を迎える事が出来ました。スワップを目的として保有しているポジションはどの位含み損を抱え、スワップはどの位貯まったのかをまとめていきます。
簡単に企画の説明
まず簡単に説明すると私はトルコリラのスワップ積立投資をしていて、毎月定額を入金してポジションを積み上げていく投資をしています。メキシコペソや南アフリカランドも比較的スワップが多く貰える通貨なので運用の対象にしています。
火曜日にブログを更新し、毎週の値動きを追いながらコツコツとスワップを積み上げています。現状としては通貨を円に傾け過ぎたのでかなりの含み損を抱えています( ;∀;)
良かったら見学してもらえると嬉しいです!
ちなみに保有から1年を経過した通貨のスワップはこちらで書いているので気になる方はチェックして見て下さい。
トルコリラ円を1万通貨1年保有した時のスワップと1000通貨保有した時のスワップ結果です。
中国人民元円の結果もあります。
2020/5/14
メキシコペソ円の1年間保有スワップの結果が判明しました!参考にしてください。
全て計算上の結果ではなく実践で得たデータです。金利の動向や推移している価格帯でスワップの獲得は変化していくので【実践データはこんな感じか】と参考になれば嬉しいです。
実際私がスワップ投資を始めた頃は、キャンペーンなどでトルコリラ円のスワップは1日100円以上(価格帯は30円前後)のスワップを獲得出来ていました。しかし、トルコは実質金利のマイナス化や通貨の暴落などで現在は大幅にスワップが減少しています。数日前には買いポジションでマイナススワップが発生する証券会社さんも出て来ています。
資金面や先の見えない不安感で痛手を負っていますが、これから数十年後の資産の積立としてトレードしていく計画なので温かい目で見てもらえると助かります!
南アフリカランド円の1年保有結果
ではタイトルにあるランド円を1年間保有して獲得出来たスワップを見ていきたいと思います。
こちらがランド円を1年保有したスワップ獲得結果です。
スワップは4400円と自分が思っているより高い結果となりました。南アフリカランド円のスワップの平均は10円前後と想定していたので、3600円程になるのではないかと思っていました。
ただ約定評価損益でかなりのマイナスになっていますね。約定価格の7.700からは約2円の値下がりという結果になっています。もし今の価格で推移する事を想定した場合スワップだけでマイナスを補うとすれば5年以上かかる計算になります。
円高にも傾いているのでスワップの減少も著しいですから相当厳しい状況ですね。毎週の更新を見てもらえればわかると思うのですが、現在の私の資金では現状耐える事で精一杯の状態です。時間が経って入金額が追い付けば買い増しして平均値を下げていきたいですが、下落トレンドが落ち着くか不安はありますね。
スワップ狙いが厳しくなってきた
ランド円の結果を見てどう思ったでしょうか!?
買って1年放置したら4400円スワップが獲得する事が出来ると考えるのか、含み損を抱えているので結果的にマイナスじゃないか!と考えるのか。
個人的には放置で貰えたという感覚が強いです。
様々な考え方があると思いますが、私は十年単位での保有を計画しているので1年目の結果がそうだったと考えます。10年後には価格が10円台に戻っているかもしれません。その時は損益で3円のプラスになりますし10年間でスワップも10年分貰える計算になります。(日本と南アフリカの金利差が現状をキープするとして)
ただ冷静に今の相場環境を見てみるとスワップ投資がどれだけ厳しい状況なのか考えていかなければなりません。アメリカを中心に政策金利の引き下げが始まり、世界的な不況に突入が懸念されています。その中で新興国通貨はどのような立ち位置になるのか、日本銀行が行っている異次元の金融緩和のシワ寄せで円相場はどのように変化していくのか。不安要素てんこ盛りです。
スワップの減少も凄まじくスワップ狙いの取引は厳しくなってきました。コロナショックからこの1ヶ月近くほとんどの証券会社でスワップが安定しません。金融市場がパニックなので仕方ない事かもしれませんが、この状況がいつまで続くのかが不安です。
私の使っている証券会社さんにマイナススワップが発生しない事を願うしかありませんね。もしトルコリラ円の買いにマイナススワップが発生する状況になれば数ヶ月様子を見て損切りの決断とかもしないといけないですね。
新興国通貨のこれから
スワップの現状を考えると厳しいものがありますが、為替差益を狙うトレードがこれから活発になるのではないかと考えています。
今までの新興国通貨と言えばスプレッドが広く短期的なトレードには不向きと考えていましたが、証券会社の競争から各通貨ペアのスプレッドが縮小してきています。また一番熱いと思ったのがシステムトレードで新興国通貨を扱う業者が増えて来たこと!
システムトレードなら自分の意志とは関係無しにタンタンとトレードをしてくれます。それなら史上最安値だから買い!などの情報に踊らされる事はありません。
資金管理の面でも自分の資金に合わせて設定できますし、損失額を決める事が出来ます。
私はトルコリラ成長記録とは別の口座でメキシコペソ円を使いシステムトレードを回しているのですが、結構な安定感があります。今は史上最安値付近でかなりの含み損になっていますが強制ロスカットにはならない数値で設定しているので完全放置状態です。
ちょっと前までは自動売買は手数料が発生したりスプレッドが広かったりしましたが、こちらも業者競争のおかげで無料のところが増えてきました。
高金利で魅力があった新興国通貨は下落を続け史上最安値を更新してきている今がチャンスなんじゃないかなと思ってきています。資金の設定さえ失敗しなければ後は見守るだけですし、時間的効率もいいですよね。投資に使える資金と相談しながらランド円での自動売買を回そうか検討しています。
リスクはかなり高い
強制ロスカットにならない資金管理で自動売買を回していると書きましたが、完全に安心できるものではありません。最悪デフォルトなどもあり得る事を想定してないといけませんね。
国が破綻しないという保証はありません。ギリシャショックの事を振り返ると新興国は破綻のリスクは考えておかなければいけません。かつて高金利の通貨だったアイスランドクローナも取り扱っていた証券会社の通貨ペアから除外された過去があります。
南アフリカランド・メキシコペソ・トルコリラなどスワップっで人気のある通貨ですが、これらの取り扱いがこの先も安定継続的に保たれる保証はどこにもないのです。
先週、話題になり私も損をした原油先物も(まさかマイナス価格が存在するとは・・・)と多くのトレーダーがSNSに投稿していました。正直、私も商品にマイナス価格が発生するなどあり得ない事だと思っていたのでいい勉強になりました。
システムトレードを活用してランド円を売買するのもこういった前例の無い事態があり得る事を頭に入れて置きたいと思います。
最後に
今回は南アフリカランド円を1年保有して得られるスワップ結果を書いてみました。スワップは証券会社によって差があるため一概にこれが結果だとは言えません。あくまでも私が使っている証券会社さんのデータです。大体の業者さんに口座は開設してありますが『ここの証券会社オススメだよ!』などがありましたら是非教えてもらいたいです。トレードの結果は業者さんで決まるわけではありませんが、トレードが上手くない分少しでも自分が使いやすいところを探しています。(*´▽`*)
読んでくれた人ありがとうございました!次回はメキシコペソ円を1年間保有した結果を書こうと思っているのでよろしくお願いします(^^)/