恐れていた事が現実になりました。トルコリラ円は2018/8月のトルコショックで付けた最安値を更新する勢いで下落が起こっています。しかも、この状況で4/22日にはトルコ中銀による政策金利発表が控えておりトルコリラを買いで保有している人にとっては落ち着けない心境ですね。
新興国通貨もかなり弱い状況に立たされており、円相場での下値を探っている展開に見えますね。
※2020/6/7追記
トルコリラでマイナススワップに転じた証券会社が出て来たようです。
マイナスになる原因などを探ってみました。
世界中で猛威を振るう新型コロナに対して世界各国では様々な支援体制が整備される中、日本の安倍政権は30万円の給付金を止め国民一人あたりに10万円を支給する方向に動き出しました。サラリーマンの私にとってコロナによる直近での月給への変化はありませんが、長い目で見た時にボーナスや昇給に影響があるのは間違いないので、この10万円をどうするか判断に迷っているトル猫です(;´∀`)
それにしてもトルコリラの下落に歯止めがかかりませんね。前回の記事ではIMF関連の報道に希望を抱きましたが、世界経済が減速していく中での新興国の立場は厳しいものになりそうですね。
世界恐慌以来の最悪の景気になると予想が多い中、アフターコロナで世界はどう変わっていくのかが注目を集めています。
トルコリラ成長記録64
2020/4月15日~4月21日
トルコリラ円最安値更新
証券会社のスプレッドなどでチャート上最安値更新はされていない人もいると思いますが、遂に2018/8月の15.40付近を抜けていく展開となっています。
直近のトルコリラ円は一時的にIMF関連の報道で上昇を見せたもののそれが否定された事で下落の勢いに拍車をかけました。また新型コロナの対応が問題視され、円相場が円高に傾くなど厳しい状況となっています。
対ドルでも節目となる6.900を超える下落を見せ、心理的に注文が入りやすいと言われる7.000に迫って来ました。いよいよ対ドルでも史上最安値の更新が視野に入ってきました。
この調子で下落を続けるならば対ドルでも最安値を更新して行きそうです。対ユーロのチャートを見てみてもトルコリラの下落は加速しそうな展開です。
ドル・ユーロ・円とどの通貨に対しても圧倒的にトルコリラが弱い事がチャートから分かると思います。この状況は2018/8月のトルコショック時と動きと似ていて、また一段階下落する不安感があります。
トルコ国民も自国通貨不安から外貨に変換している人も増えてきているようで信用を取り戻すにはこれ以上の下落は避けなければいけません。
週明けからトルコのエルドアン大統領とトランプ大統領が経済的な協力をすると報道が流れましたが、内容などは具体的に出ておらずトルコリラは反応が薄い動きになりました。ただのリップサービスに終われば市場の失望感から更に下落が進みそうですね。
トルコ中銀政策金利発表
圧倒的に下落が進むトルコリラの次の不安要素として
4月22日20:00に発表がある政策金利があります。
インフレ率は先月から大幅になどは変動は無く現状維持をしていますが、通貨価値の下落が進みました。新型コロナの影響がトルコで爆発している現状を考えると、利下げには相当のリスクがあると考えています。しかし、トルコ企業の事を考えると利上げは負担になります。ただでさえ新型コロナで打撃を受けている企業に対してトルコ中銀は苦しい選択を迫られそうですね。
直近では南アフリカやメキシコが利下げを行い、通貨価値が暴落して円相場で最安値更新を記録しました。南アフリカに関しては緊急利下げを行ったため短期的に大きく動く相場となりました。
トルコがもし最小幅の利下げで無かった場合、同じような事が起きる事が想定できます。また最安値付近を推移しているため、短期的な注文が多く入っている事が予想出来ますので価格変動が激しい状態になるかもしれません。
乱高下相場でスプレッドが拡大する事もあり得るので、資金的に余裕を作っていた方が良さそうですね。出来れば据え置きの結果が一番良いと思うのですが、金利を嫌うエルドアン大統領の顔色をトルコ中銀がどう判断するか注目です。
ポジション
含み損がえらいことになりました。
ランド円
最安値付近で上値を抑えられていますね。4月末まで主要都市を封鎖する予定で、それまでは上値は重そうですね。金利も5%を割ったので通貨の下落は進みそうですね。円相場では円高の動きが強まりそうなので5円前半まで下落が進むのではないかと思っています。ポジションも高掴みしてますので塩漬けの日々が長引きそうですね。
世界的な感染が収束を見せてきたら追加などを検討していきたいと考えています。
メキシコペソ円
蓋をされたように重くなっている新興国通貨はこの先が心配ですね。メキシコは産油国で歴史的原油安からメキシコペソの停滞は長引きそうですね。ただいずれにしても原油の価格は上がっていくと予想しているので、タイミングが重要になりそうです。保有ポジションもランドに比べて少ないので来月の入金を済ませれば1枚買う事を検討します。
中国人民元
対円では下値が堅い雰囲気が出て来ていますね。この新型パニックが落ち着きを見せた後世界は中国依存の克服に乗り出すと考えているので、元がどんな動きをしていくか注視していきたいです。トランプ大統領がウイルスの発生源を調査する動きが出て来て世界中がこれに乗っかっていきそうだなと感じます。もしそうなってしまったら中国は今までの経済に変化が出て来そうですね。再びチャイナショックのようにならない事を願っています。
世界的にも新型コロナの責任問題に関する話題や発言が増えて来ていますので、各国で中国との摩擦にも警戒しておきたいですね。
トルコリラ円
目線は15円を割るか割らないかになって来そうですね。そして下落はどこで落ち着くのかが焦点になりそうです。もし今の水準で下落を止める事が出来れば長期でのダブルボトムの形成で底堅い動きになりそうなんですが、どうも難しい展開になりそうです。トルコは新型コロナの影響が減速せず、加速の一途です。アメリカではピークアウトの予兆が出て来て経済活動の再開に大きな時差が生まれそうです。そうなればトルコからの資金流出が更に加速しそうです。
スワップ
前回 74728円
今回 75007円
+279円
凄まじくスワップが減りました。
2日分のスワップが10円という事は、ついに1日10円を割りましたね。まだスワップの変動が激し過ぎて安定しておらずマイナススワップが発生する可能性もあります。
ただ、このような状況は以前にもありその後で回復して来ました。トルコショックの時なんかも今と似ていましたね。円高トルコリラ安などの影響で状況は変わりますのでトルコリラが上昇するのを待つしかありませんね。
スワップの現状は厳しいですが、嬉しい変化もありましたよ!
今まで小数点以下切り捨ては切り捨てだったのですが、それが積立に変わりました!
これはとても嬉しい(*´▽`*)資金的に余裕が無い状態なのでまだ買える段階ではないですが、0.1枚単位での戦略も検討できるようになりました。
あとはスワップがマイナスにならない事を願うだけ!
最後に
WTI原油先物が史上初となるマイナス価格を記録し、異常事態になっていますね。普段あまり先物取引をやらない私も少量買ってしまい。すぐにロスカットラインにかかって損切りをくらいました。この原油暴落の影響は未知数でアメリカを始め世界各国の企業にダメージを与えるとされています。5月中に新型コロナが落ち着きを見せれば、一気に経済が動き出すと思うのですが全く先が見えない不安感だけが高まっていきますね。
とりあえず個人が出来る最善の予防を徹底し経済活動の再開を待ちたいと思います。夏のボーナスにどれだけ響いてくるか心配だな・・・
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
次の回