先週のトルコリラ円は遂に史上最安値を更新し12円台を割り込みました。要因となったのが政策金利の利下げでしたね。対ドルやユーロといった主要通貨でも下落が進み、圧倒的に弱い展開になっていますね。
クロス円でも調整的な動きが続いた週末はトルコリラ円を取引する人にとっては辛い時間となりましたね。
10月も終盤となり、今年は何が出来たのだろうと自問自答の季節だなっと思っているトル猫です(;´∀｀)投資にせよプライベートにせよ去年より成長出来たかな．．．って微妙な感じですｗ
では今週もポジやスワップの確認をしていきます。先週の記事はこちらです
先週も最安値更新をしており、今週までこの流れが続きそうな感じですね。クロス円の動きしだいでは11円台の中盤まで下落が進むかもしれませんね。
トルコリラ成長記録143
2021/10月20日～10月26日
12円台の壁を破り史上最安値を更新
主要通貨で最安値を更新していたトルコリラは対円でも史上最安値を更新しました。
トルコ中銀のメンバーを更迭してから下落が加速していて、10/21に行われた政策金利発表でまさかの2％利下げを発表し、18％から16％にまで金利を下げました。
市場予想では0.5％から1％の利下げが予想されていて、2％の結果にはサプライズ的な要素もあり売り込まれた印象です。
個人的には利下げサイクルに突入するのはもう少し先の事だと思っていたので、ちと衝撃が大きかったです。今回の発表は、直前に更迭問題もあり最安値更新は時間の問題だとアナリストは予想していましたが、まさに予想的中ですね。
エルドアン大統領の圧に負け利下げせざるを得ない状況だったトルコ中銀の声明はかなりの変化が見られました。
まず、トルコの経済活動が堅調である事を強調した事、金利が与える影響が鈍化した事、年末に向け利下げ余地がまだある事、などを声明として出しました。
インフレに関しては低下を目指す方向性には変わりありませんでしたが、具体策がいまいちの印象でしたね。
声明文がこれまでのものから様変わりし、政権に都合のいいような感じになっているのがかなり気になりました。経済活動は本当に堅調なのか．．．原油価格が高騰し、少し苦しい感じに思いましたし、見通し的に慎重になる時期かなと個人的には感じてしまいました。
金利が与える影響が鈍化しているという部分も、利下げに関して触れられたくないからだと思いますし、利下げ余地がある部分もこれからもっと下げると言っているのと同じです。
通貨の価値がこれ程下がってしまうと、これからのトルコ国内の景気は上がっていくのでしょうか。リラ安で国外からの観光が増えればいいのですがコロナの影響が心配ですね。
現在の政権が続く限りは通貨の上昇と言うのは難しいと判断していますので、今をどう粘り将来に向けどこで買っていくかを見極めていこうと思います。
またトルコに在留していたEUの大使らをトルコが国外退去させたとしてトルコリラが売り込まれる展開もありましたが、各国がトルコに対して内政干渉をしている訳ではないと声明を発表し、この件の動きに関しては落ち着きが出ているようですね。一時的な落ち着きかもしれないので引き続き警戒は必要かもしれません。
ポジション
ランド円
先週のランド円の動きは久しぶりに結構な動きが見られました。一時は8円台の回復があるかと思うほど対円での動きは好調でしたね。週末にかけて調整的で売られる展開になりましたが、またジワリと上値を試しそうなチャートだと思います。南アフリカと結びつきが強い中国の恒大集団のリスクはまだ残っていますが、楽観視する人も多く買いでチャンスがありそうだと思っています。
ポジも1ポジしか持っていないため、トルコリラ円の動き次第では資金に余裕が出るので買っていきます。
メキシコペソ円
5.50円を超えてから上昇が堅調ですね。クロス円全体に釣られている動きになっていますが、底堅い動きの印象があり下落はそれ程心配しなくても良い状況かなと思っています。ただ買いで入れる所が微妙なラインで少し様子見していきます。短期的にはランド円の方が値幅を取れそうなのでそこを狙っています。
トルコリラ円
悪材料的なサプライズで史上最安値を更新し、円の動きに非常に左右される展開になって来ました。単体では上昇に繋がる材料が何も無く、ダラダラと下落していく動きになると思っています。去年、おととしと同じような動きになるとしたら（マジでどこまで下落するんだ…）って感じになると思います。
現状最安値の更新でサポートラインが無い状況なので、流動性も薄くなり突発的な動きには警戒していきたいですね。何年か前に早朝、ファンド勢からの仕掛けがあり、乱高下相場になった事もあります。要警戒で資金には十分に余裕をもっておきたいと思います。とりあえず最安値の更新タイミングで0.2枚買っておきました。
ここからは慎重に進めていくつもりです。
スワップ
前回 145752円
今回 147216円
+1464円
週間のスワップは先週より増えていますが、日割りのスワップは減少しています。トルコリラ円では30円台になっています。利下げの影響と言うよりは通貨価値の下落による減少なのかなと思っています。証券会社各社によってこれは異なるので比較してみるのも面白いかもしれませんね。
とりあえずスワップが減っていっても数年後の上昇に期待を持ちながらやっていこうと思います。
最後に
ネガティブな材料となった金利の利下げや外国の大使の国外追放などで大幅な下落を記録したトルコリラは現在12円台を回復していますが、予断を許さない状況です。トルコ中銀が為替介入で一時的に下落を支えるかもしれませんが、通貨が下落するたび毎回同じことをやってきて今の状況にいたります。介入で使える外貨準備も去年の段階でかなり減少していました。これからの動きしだいではダメ押しの暴落も頭に入れながらトレードをしていこうと思います。
読んでくれた人ありがとうございました！
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