これまで上昇一辺倒の株価が停滞を見せ、上値が重くなって来たあたりから為替相場でも値動きが緩やかになっていますね。発言で一時的に動く場面もありますが、動いたとしても値幅は行ったり来たりの状態です。
今までが異常なほど買い支えられていたため失速感が否めまない感じです。新型コロナで見た事も無いような暴落を経験したので、第二波への警戒心は強くなっている気がします。
私が住む沖縄では6月23日は(慰霊の日)として特別な日で、戦争の反省を振り返る日として(二度と戦争は起こしてはいけない)と黙祷を捧げたトル猫です。
先週はトルコリラのこれからの下落が心配という事について書きました。
クロス円では若干円高方向のリスクオフの動きになっていますので、急激な乱高下には注意していきたいと思っています。
では今週もスワップやポジション状況の確認をしていきます。
トルコリラ成長記録73
2020/6月17日~6月23日
新興国通貨はレンジ狙い
先週の為替相場の動きは新型コロナの第二波への警戒感からクロス円では頭の重い値動きが続きました。しかもイギリスポンドは予想以上にコロナでの影響が大きかったため不安売りが加速しましたね。若干の戻しはありますが、まだ強い動きにはなっていません。
北朝鮮の軍事的な行動や中国とインドの衝突なども円相場で円買いの動きを加速させました。リスクオフの展開になれば新興国通貨は当然のように売りが先行するため、上昇への道が困難なものになりました。
下落が続き苦しい状況の新興国通貨ですが私の予想としては、トルコリラ以外はそこまで下落しないと思っています。
トルコリラは現在の状況的に再下落して最安値を更新する可能性は高く、高いインフレや通貨危機の真っ只中です。最近では中国とのスワップ発動で明らかに外貨準備不足が懸念材料です。金利動向の方でも政治絡みの動きが強く中央銀行の中立的なイメージがほどんど見られない状態です。
このような状況はすぐに解決できるような問題ではないため、トルコリラの上昇にはまだ時間が必要だと考えています。
一方でメキシコペソや南アフリカランドのチャートを月足で見てみると、下落トレンドは継続中ですが暴落後は数年間レンジ帯を形成し、最安値更新後はトレードによる利益が出しやすいのではないかと思っています。
メキシコペソ円なら2016/11月の5.0円付近のヒゲから6.1円付近のボックスが最近まで続いていた事がわかります。ランド円はメキシコペソ円より分かりやすいと思います。
最安値を更新⇒数年間ボックス⇒レンジブレイク(暴落)⇒ボックス形成
約10年のチャートですが、三段階に分けてボックスを作っていることがわかります。
もしこの動きに再現性があるのなら、ランドやメキシコペソは最安値を底にして第四のボックスを作り150PIPS程の値動きに収まるのではないでしょうか。
自動売買の機能がある口座なら数年かけて値動きを追うチャンスだと考えています。
トルコ中銀の利下げに注目が集まる
今週のトルコリラでメインの動きになってくるのが、6月25日20:00に控えている政策金利発表ですね。
最近発表があった消費者物価指数での結果が改善されていなかったので、今回の政策金利発表では利下げ幅が縮小されるのではないかと予想されています。
ただ、市場の期待感が高いだけに予想を裏切る利下げ幅であれば思わぬ下落を起こすのではないかとも警戒されています。
最安値を付けてからの戻し幅も大きかったので再び売りを狙われないかが心配ですね。
ポジション
ランド円
これまでは上昇が続き6.5円付近まで調子良く回復を見せていましたが、クロス円全般がリスクオフの展開になり6円割れしそうな感じになりましたね。6円台をキープ出来そうなら再度上向きになりそうなんですけど、米国株次第になりそうですね。
メキシコペソ円
第二波での原油暴落が懸念材料となり、メキシコペソは一時的に下落を見せていますね。ただ原油は強気に動いているので、この調子が続けば5円台に回復するのではないかと思っています。
上でも書いたように最安値を底にして底堅く動くのではないかと予想しているので、原油が強気に動くなら積極的にポジションを狙っていこうと考えています。利益が出せるのは数ヶ月先になると思いますが、第二波が来ても強制ロスカットにはならないように資金を管理していくつもりです。
中国人民元円
ナバロ米副大統領補佐官が『中国との関係が終わった』と発言しドル円が急な動きを見せましたが、『文脈が上手く伝わらず誤解を招いた』としホッとしました。
大統領選挙を控えている今年はあまり対中関係を悪化させたくはないと思いますので、このまま通商交渉も上手くいって欲しいですね。
人民元はあまり動きが見られていないので年末にかけての上昇に期待します。
トルコリラ円
他の通貨が上昇してもトルコリラ円だけは重い感じで推移していますね。対ドルでもトルコリラ安への動きが出てますので円高方向に動きが出て来るとあっという間に15円割れの可能性もあります。一旦は落ち着いたかに見えたトルコリラですが、間近に迫る政策金利発表が不安材料です。
スワップ
前回 77954円
今回 78658円
+704円
トルコリラ円のスワップが1日20円程になっていますので、週間スワップの結構増えていますね。メキシコペソ円でポジションを増やした事もあって久しぶりに500円台を上回る事が出来てます。この流れがいつまで続くか分かりませんが週間で4桁獲得する事が出来たら月間のスワップも好調そうですね。期待し過ぎず粘っていこうと思います。
最後に
今週はトルコリラにとって大きなイベントを控える週となっています。(まさか!)と思う展開になるかもしれないので気を引き締めて政策金利発表を待ちたいと思います。
為替とは関係無い話ですが去年書いた慰霊の日で思い出す事を時間があれば読んでみて下さい。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/