トルコの要人であるソイル氏が辞任すると週明け月曜日から発表があり、トルコリラは下落してスタートしましたね。この辞任劇には怪しい噂がありますが・・・
辞任騒動前は16円台をなんとかキープしていたトルコリラ円は再び15円台を漂う事になりました。新型コロナも感染が拡大しトルコはまさにパニックです。
アメリカが新型コロナがピークアウトの兆しが見えてきたという事で相場の動きが落ち着きを取り戻しつつありますが、日本はまだ混乱状態のような気がします。私が住む沖縄でも感染者が増えて来てセーフティゾーンと言われていた離島にまで感染が確認されました。離島は観光客を抑える対応を取っていましたが・・・安全な場所に行きたい気持ちは抑える事は難しいですよね。週末は飲みに行きたい気持ちをグッと抑えたトル猫です(;^ω^)
先週書いたのはこちらです
週明けからの下落で嫌な流れが続きそうですね。ホントにどこまで下落が進むんでしょうか。
トルコリラ成長記録63
2020/4月8日~4月14日
トルコにとってIMFは救世主になるのか
先週はトルコリラが大きく上昇する場面がありましたが、何やらIMF関連の報道があったようです。これはトルコにとって明るい期待が持てるようになったと思っていました。
IMFって何!?という人はこちらを参考にしてください。
名前が国際通貨基金と世界的な機関ですが、やはり出資を多くしている国が中心となります。トップに君臨する国と言えば、もうお分かりですよね。
もちろんアメリカの権力が一番の機関です!
貧困国などが危機に直面した時に、融資や財政指導を行い立て直しを図る機関です。
上のチャートを見てみると16.050付近で推移していたトルコリラ円が、一気に16.400付近まで上昇したのが分かると思います。一部の報道でトルコがIMFと話し合いとしていると噂され急激な上昇を見せました。
ただ、この報道は否定されたとして失望感と要人の辞任騒動でトルコリラは再び16円を割り込む展開になりました。個人的にも(ついに来たか!)と期待した分、損した気持ちになりましたね(;´∀`)
トルコは以前IMFから支援を受けた経験があります。IMFから金を借りるという事は簡単な事では無く、財務指導に従う事や構造改革を求められます。それは国を運営していく側からしたら屈辱的な事で、やりたい政策などにも影響が出て来ます。中小企業が融資してもらっている銀行に頭が上がらない感じです。
当時この局面を打ち破り返済を成し遂げたのがエルドアン大統領です。エルドアン大統領って以前は物凄く優秀な政治家だったんです。今でこそ独裁色が強いですがトルコにとっては経済を発展させた英雄なのです。
この苦い経験からエルドアン大統領はIMFを好いていません。特に今のような政治体制で外部から口を挟まれるのはエルドアン政権の支持率にも影響が出るのは間違いありません。
未曾有のコロナショックで新興国はかなりの危機を迎えていて、IMFに90ヵ国以上の支援要請が来ているようです。トルコも感染拡大や通貨の下落でかなり厳しい状況です。もう正直トルコの自力では難しい局面に入ったと思っています。
エルドアン大統領がプライドを捨ててトルコのために決断してくれることを祈るしかありませんね。
トルコ死者数千人超え
4/11日と12日の土日2日間を完全にロックダウンしたトルコですが、感染者は6万人を超え死者数も千人を超えました。1日の感染確認も4千人を超えているため勢いが抑えられていませんね。
今回トルコが行った48時間の限定的な外出禁止措置は効果を発揮するのでしょうか、感染対応として世界各国の状況と比べてみると緩い規制という印象があります。一時的には効果はあるとしても今判明している潜伏期間を考えると医療崩壊も時間の問題かもしれませんね。
トルコの内務省トップのソイル内相が急遽行ったロックダウンでトルコを混乱させた責任として辞任する意向を示しましたが、エルドアン大統領はこれを認めず続行させる考えのようです。
しかし、このソイル氏辞任劇はトルコ政府の自作自演ではないかと波紋が広がっています。ロックダウンの2時間前に外出禁止措置が発表され、市民などはパニックになりスーパーなどに駆け込みが起こったようです。あと2時間で外出出来なくなると言われればそうなりますよね・・・
ソイル氏はこのパニックの責任を取って辞任という発表をしました。
でもロックダウンの決断をするのはエルドアン大統領のはずです。
その命令で内務省が対応を取った⇒ソイル氏辞任⇒エルドアン大統領これを許す
この流れは少し怪しいですよね。国民の不満を受け流すためにこの流れを演じた!との意見が多かったです。来週の18~19日も48時間の封鎖をするようなので、週末の動きには警戒しておきたいです。
ポジション
ランド円
先週からの流れで6円ジャスト付近をヨコヨコする展開が続いていましたが、現在は6円を割り込み下落が続いています。
南アフリカ準備銀行(SARB)は緊急利下げを行い
5.25%⇒4.25%に政策金利を引き下げました。
これはまた最安値更新ありそうですね。
これからも値下がりが予想される事が多く、含み損が拡大しないように願うばかりです。月々の入金が追い付いてきたら追加で買っていきたいですね。
メキシコペソ円
4/10に行われたOPEC+ではまさかのメキシコが減産に同意しないと言う結果になり原油価格が乱高下しました。これに対してさすがにトランプ大統領もメキシコを説得したようで、なんとか原油は安定していくのではと考えています。
最安値と聞くと買い増ししたい欲が出て来ますが、もしあと一段階の下落が来てしまったらアウトなのでグッと我慢ですね。入金で耐えられる水準に来たら強気に出たいと思います。
中国人民元
コロナが落ち着きを見せて中国は大騒ぎムードが漂っています。為替の動きはゆったりとして他の通貨に比べると安定感がある印象です。ちなみに保有から1年が経過して獲得出来たスワップ結果をまとめてみました。
まさか1年も保有すると思っていなかったので、愛着のような感覚がありますね(;´∀`)
トルコリラ円
一時的にIMFの報道が出てから買戻しの動きがあり、トルコリラはドルに対しても上昇することが出来ました。前回はドルトルコリラで7.0を突破するのは時間の問題かもしれないと書きましたが、現実にならない事を祈るしかありませんね。
IMF関連の話し合いが前向きな展開になれば一旦落ち着くと思うんですが、あまり期待しない方が良さそうですね。
スワップ
前回 73949円
今回 74728円
+779円
日に日にスワップが減少していきますね(;´∀`)
なんとトルコリラ円が10円台になってしまいました・・・トルコリラ以外のスワップもヤバいですね。変動幅が激し過ぎて全くスワップが安定しません(;´∀`)
まだ10円スワップが貰えるのは良い方で 、他の業者さんでは10円を割っている所もあります。いやぁ~参った。
当面はスワップ狙いよりも為替差益を狙っていかないと資金が減る事はあっても増える事は無さそうですね。この状況がいつまで続くのでしょうか( ;∀;)
最後に
救世主に見えたIMF報道もよく考えてみれば今のエルドアン政権では難しそうで、最安値更新のシナリオしか見えません。今は新型コロナが収束する事だけが唯一の希望です。緊急事態宣言の効果がどうか実を結びますように!
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします!
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