13円を回復したり割ったりとパッとしない動きが続いているトルコリラ円は今月重要な節目を迎える事になりそうです。ドルや円も買いの状況が続いていてこの動きがいつまで続くのか見極めの9月となりそうですね。
今年も後少しの期間となりましたが、本当にあっという間に1年が過ぎているなと感じているトル猫です(;´∀`)やることはやっているのですが、時間の感覚がどうも去年からおかしい。コロナ禍が続きお家時間が長いせいなのか自分の時間を燃焼できていないからなのか、もういい歳なんでね...時間を有効に使いたいと思っているのですが煮え切らない状況には変わりなし!何か新しい事始めようかなw
では今週もポジやスワップの確認をしていきます。先週はこちら
インフレの悪化が顕著に出たトルコの指標ですが、少し利下げに関して怪しい雲行きになってきました。今日はそこのところを考えていきたいと思います。
トルコリラ成長記録137
2021/9月8日~9月14日
利下げは濃厚かもしれない
先週からの憶測になるのですが、どうにもトルコのインフレが改善傾向にありません。
そして気になるのがトルコ中銀のカブジュオール総裁がずっと言ってきた『政策金利はインフレ率より下げる事を考えていない』の発言が怪しくなっていきました。
噛み砕いてみれば実質金利がマイナスにならないようにインフレ改善をしていき、様子を見ながら利下げを検討していく方針だったのですが、先週のカブジュオール総裁の声明では少し解釈の変更が感じられました。
今までは(インフレ率)を注視するとしていましたが、政策金利の検討に関しては(コアインフレ率)を注視していくって感じになっていました。
コアインフレを簡単に説明すると、一部の物価を除いたインフレ率の事です。一部とは物価変動が激しい物を指します。大きく言うと生鮮食品やエネルギー関連の事ですね。天候や海外事情に左右されやすい項目になります。
トルコの場合先日発表されたインフレ率では実質金利がマイナスになっていますが、コアインフレ率で見た場合、今までカブジュオール総裁が言っていた利下げを検討する範囲には該当します。この事からトルコ中銀は9月の政策金利を下げた場合でも、(政権には忖度していない)と言える事になりますよね。指標を見て判断したと言えるからです。
実際にはエルドアン大統領からの利下げ圧力は増していると考えられていますので、忖度していると言えるのですが海外からの視点で見た場合、建前上トルコ中銀による判断であると言わなければトルコリラの売りは止められないですからね...かなり苦肉の策だと言えます。笑
まだ利下げが確定した訳ではありませんが、利下げが行われる場合はこんな背景からの決断になったのかなと頭に入れておく必要がありそうです。現段階で市場予想は据え置き予想でトルコリラは推移していますが、9月の政策金利発表は反応が気になりますね。とりあえずカブジュオール総裁の発言のニュアンスが変わってきていて、金利が変更されるタイミングが近いかもっと思っていた方が良いかもしれません。
個人的には
利下げ ⇒仕方ない
据え置き⇒トルコ中銀頑張ってる(忖度しながら様子見)
利上げ ⇒トルコ中銀は本気(総裁解任など警戒)
って感じで見ていきたいと思っています。国際的にセオリーの利上げをしても総裁の解任・更迭も過去の傾向から警戒が必要!
9月のトルコリラが安定して動く事を願いたいと思います。
ポジション
ランド円
好調に動いている印象です。8月後半に下落が底打ちしてからジリジリと買われている印象です。下落時はコロナ時の下落範囲まで進むと思っていましたが、新興国通貨の中でもかなり強い感じになっていますね。多少トレードで利益を出せたものの、結果論から言えばもっと買っておけばよかった笑 まさかこれ程伸びて来るとは思っていなかったので、これからも期待できるかもしれませんね。少し買いの検討などをしていきます。
メキシコペソ円
ペソはランドに比べて上昇は少ない印象ですが、6月、8月と利上げをしていることから買いが安定して入って来ている感じがします。今後も利上げするのではないかとの見方も多くジリ高の動きは続きそうですね。私が保有しているポジもスワップのおかげでしばらくは含み損にならなそうな展開になってきました。今保有しているポジをベース的な位置に置き、新規で短期ポジを保有していこうかなと思っています。
ドル円
弱い展開になってはいなそうですが、ドル買い円買い的な動きでパッとしない動きに見えますね。110円前半から109後半での動きがしばらく続いているので、難しい動きに見えてしまいます。相場感を見るために保有している通貨ペアでもありますので、そこまで損益にこだわらず、緩く見ていきます。
トルコリラ円
9月の定期購入がまだだったため購入しました。
ちょい弱気で0.1枚です。9/23の政策金利発表あたりから動きがあったらタイミング次第で買っていこうと思っています。
スワップ
前回 136699円
今回 138233円
+1534円
少しだけスワップが減少しています。保有している通貨のスワップ自体は増えていますが、保有しているポジの数が減っているのが原因ですね。ただ減らした分が口座資金に移っただけなので全体的に資金は増えています。
トルコリラ円の定期購入を始めて数か月経ちましたが、確実に少しずつスワップは増えています。今まで通り焦らずゆっくり増やしていきます。
最後に
トルコの金利に関してエルドアン大統領からの発言で市場はあまり反応しなくなりましたが、これからはまた警戒するでき点になるかもしれません。今まではトルコ中銀がエルドアン大統領に忖度しないで動いて来たため、市場は安心していましたが9月に金利が動いた場合、市場はそれを(政権に屈した・独立性が保たれている)と判断するのかがこれからのトルコリラの行方を左右すると思っています。それを注視しながらトルコリラを見ていこうと思います。
次の回