インフレ悪化が急激に悪化するトルコ

先週はアメリカの雇用統計や平均時給の結果が良く、週末クローズにかけてクロス円の上昇がありましたね。金利上昇によるダウ平均などの下落が心配されていた市場ですが、やはり米経済最強説ですね。マジでアメリカって憧れの存在ですｗ

雇用統計後は新興国通貨売り、円売り傾向でドルに資金が帰っていったって印象を受けました。まぁアメリカが強ければ後から回復してくでしょ！っと楽観視しているトル猫です(;^ω^)トルコリラは相変わらずあまり動きの無い展開ですけど、このくらいおとなしい方が安心感ありますねｗ上昇して欲しい気持ちは強いですがｗ

では今週もポジやスワップの確認をしてきます。前回はこちらです

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2月に入って全くと言っていいほど動きの無いトルコリラｗ落ち着くどころか（止まってる！？）って感じですｗ

統計研究所のトップを解任
ポジション
スワップ
最後に

トルコリラ成長記録158

2022/2月2日～2月8日

統計研究所のトップを解任

先週の出来事なのですが、エルドアン大統領がトルコの統計研究所のトップを解任した事が話題となりましたね。理由としては明確でないものの、インフレ率の改ざんなどが噂されています。そもそも統計を研究している責任者の解任ってどういう事でしょうかｗ政府にとって悪い結果の指標を改ざんせよ！って指示を断って、反感を買ってしまったのでしょうか。

以前からトルコの指標は（改ざん）されているのでは！？っと疑いを持たれていたためこの謎の解任劇は意味深ですね。

選挙も来年に控え、経済的な指標はエルドアン大統領の票に直結しますから（これはアイツらの責任だ）って感じで責任転嫁したんでしょうか・・・政は誰かが責任を取らなければいけない世界ですから（景気回復のために私は頑張ってます）的な意味合いを国民に見せたかった可能性もありますね。

とは言っても統計研究所のトップを解任したからといって実際の数字が良くなる事ではないので、後釜にエルドアン大統領のイエスマンが就任したら実際の数字が怪しくなってくるため今後の指標などはあまり信用出来ないものになる可能性があります。

そこらへんは今後、注意深く探りを入れなければいけない状況になるかもしれません。

まぁ最近の市場は初めからあまり信用していなかったようですが、悪い結果には敏感に反応、良い結果には反応なしって展開が増えていきそうな感じがしますねｗ

そして先週は、この解任劇後のインフレ発表では（悪い結果）となりました。

もしかすると（もっと悪い結果）だったのかもしれません。エルドアン大統領提唱する

（利下げでインフレ改善）に全く効果が見られませんｗ

海外勢の予想ではあと数か月でトルコのインフレ率は50％を超えると一部で予想されていて、現在30％超えを記録しているインフレはますますトルコ経済に打撃を加えてきそうな展開になってきました。国民の間でもインフレに抗議するデモが発生しているらしく、このインフレ問題は政権の終焉を決定づけるトリガーになりそうですね。

それから市場にはあまり影響は無さそうですが、エルドアン大統領がコロナに感染したようです。症状的には軽症で心配はないようですが、今はウクライナとロシアの仲介に入っている重要なタイミングです。自宅で公務を続けるようですが、高齢なので無理はしないように気を付けてほしいですね。このロシア侵攻の件についてはトルコが要石のような存在になっているので、一刻も早い回復を祈りましょう。