ウクライナ情勢があまり良い方向に動いていませんね。先週末にプーチン大統領が『交渉に一定の前向きな変化があった』っと発言するとクローズにかけて金融市場はリスクオンの展開になりましたが、この前向きって発言は双方にとっての前向きなのかロシア側だけの見方なのか分からずまだ乱高下しそうな地合いは続きそうですね。
濃厚接触者の隔離期間が終わり一週間ぶりに仕事に出てみると、まったく2週間前と変わらない状況で売り上げが伸びる気配がありません笑 このコロナ禍の影響で会社がいつまで耐えられるか心配なトル猫です(;^ω^)助成金などでなんとか粘っていますが、このシワ寄せなんかの事を感がえると頑張らないかんと思いますねw
では今週もポジやスワップを確認していきます。先週はこちら
8円台を割り込んでから7円後半に着地した感が漂うトルコリラ円ですが、他の新興国通貨を見てみると先週の後半からは上値が伸び堅調な動きになりました。トルコリラが売られているハッキリとした理由はわかりませんが、ウクライナ情勢が悪化する前のような動きになっています。これから売りに向けてトレンドが発生しそうな雰囲気になっているので要警戒です。
トルコリラ成長記録163
2022/3月9日~3月15日
ドルが強い!新興国通貨も伸びてる!円売りの流れか
先週の明けは少し円が強い感じで始まりましたが週末に向かうにつれて円は結構売られる展開になりましたね。ドル円に関しては5年ぶりに117円を超える上昇を見せました。
これだけドルが強い状況になると真っ先に売られていくのが新興国通貨なんですが、今回は若干ドルに対して弱いだけで、それ程売られている印象はありません。私は円で取引している事もあり対円では逆に新興国通貨が強い動きとなっています。
今までのドルが強い=新興国通貨は売り圧力ってのが少し変わっていくかもしれませんね。今は情勢的に色々な要素が入っていて、セオリー的な動きにはなりにくいと思っているのでその辺は注意が必要かもしれません。
ドルが強い背景として大きいのはウクライナ情勢があり、アメリカの利上げを含む株価下落の懸念。ゴールドなどの貴金属の高騰、エネルギー関連の値上がりなどが大きいと思っています。
国際的にロシアを世界経済から排除する動きの中で、昨今リスクオフ時に上昇していたユーロもウクライナ危機では下落しました。ロシアにエネルギーを依存していた背景からともし欧州と戦闘行為があれば不安要素になるからでしょう。
ロシアは経済規模としてはそれ程大きい存在ではないにしろ、あれだけ国土を持つ国を経済界で無視するってなると影響が何処に波及していくのか未知数ですので安全資産であるゴールドが買われるのは納得出来ますね。セオリー通りに行くとゴールドが買われるとドルは下落する方向に動きやすいものですが、今回は一時的にその動きが起きただけで少ししてから株、ドルの買戻しが起きましたね。有事の際はドルって事もあり、相場としては(まだウクライナ情勢は要警戒)って感じなんでしょう。
新興国通貨で言えばドルに似たような動きになったなってのが印象としてあります。トルコリラに関しては地理的にも経済的にもロシアに近い存在であるため下落方向に進んでいますが、対円で言えばランド・ペソはドルと相関性があるように動いています。個人的にウクライナ情勢が悪化したらこのれの通貨は弱くなると思っていたので完全に予想を外しましたw
ウクライナ情勢で深刻化の報道が出るたび円が反応するような相場になっているので今後もしばらくはドル主導で円の反応、新興国通貨がドルに似た動きをするかなどを注視していきたいと思います。
ポジション
ランド円
先週ランドが上昇した要因を探していました。まずはリスクオフでゴールド・プラチナが上昇した事、ロシアが生産のほとんどしめるパラジウムが南アフリカから少量取れる事で貴金属関連で下落を免れたとされています。普段はリスクオフに売られやすい通貨ではありますが、本格的なロシア排除の中で貴金属関連で存在感が出てきたのかもしれませんね。もし世界的レアメタル不足に拍車がかかるならジリ高の展開になって強いチャートを形成するかもです。ポジは怖くて増やしませんでしたが、4ヶ月ぶりの高値更新って事で押し目買いのポイントが来たら短期的なトレードも考えます。
メキシコペソ円
対円にしてもかなりの上昇を見せたペソ円。ドルに対してもペソ高に動くなどして若干強さが目立ちますね。金利面ではアメリカと似たように追加利上げの方向で進んでおり資金の流出しにくい地合いなのかなっと思います。この動きが短期的動きにならなければ強気に買っていっても大ケガはしなそうな雰囲気が出て来ました。ポジションも少なくしていたので追加で買う用意をしていきます。
トルコリラ円
他の新興国通貨に比べ下落が加速しましたね。トルコが仲介役になり進めた停戦会談が進展なしの結果に終わり落胆ムードですが、両国の停戦に向けて動いている事を評価しましょう。いろいろ両国と繋がりが深い分この問題が長引けばトルコに悪影響しかないので不安材料が多くなりますね。ただでさえエネルギー高騰で生活に影響が出ている中での高インフレ。ロシア排除でこれからますます原油高が想定されているので、インフレ加速にアクセル全開っといった流れになりそうですね。まさに負のスパイラル。
非常にリラに資金が流れにくい環境になっています。そして前回は据え置きに終わった金利ですが、3月の政策金利は利下げがありそうって雰囲気になっていますので政策金利発表は要警戒です。今月の定期購入は持ち越しにして下落に備える考えです。
スワップ
前回 175463円
今回 176928円
+1465円
変化はほぼありません。最悪今の状況をキープしてくれれば粘れる雰囲気なんですけど、リラの下落が心配です。しばらくは入金で資金を貯め、リラに光が見えた時に買い増しって感じにしていくのもアリかもっと思っています。とりあえずひたすら耐えのスタンスで焦らずやっていきます。
最後に
ドル高が進みメインのトレードでも円売り方向にポジションを多く構える私からしたら嬉しい展開になりますけど、今の世界情勢を見ると素直に喜べない状況でもあります。
ゼロサムゲームと言われるFXはなんか皮肉的な面もありますね。資本主義の形なのかもしれないですけど…なんかね。
読んでくれた人ありがとうございました!
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