トルコのエルドアン大統領が中銀の意志を尊重する発言後トルコリラは大きく上昇を見せる場面がありました。今になって高金利を容認する背景には何の企みがあるのでしょうか！？
トルコリラ円で大きな含み損を抱えていただけに少しホットしているトル猫です(;´∀｀)
いやぁ～先週の動きには驚かされましたね。ここからどんでん返しの大暴落が来ない事を祈るばかりです。
先週は更迭されたウイサル氏とエルドアン大統領の娘婿で財務相のアルバイラク氏が辞任した事を書きました。
市場はこれらの報道をプラスに捉えトルコリラの上昇に繋がりましたが、個人的には不安定要素が増えるためジリ安の展開になるのではないかと思っていました。しかし、エルドアン大統領のサプライズ発言なども飛び出し、上手いぐわいに上昇を続けています。
クロス円全般が好調の動きになっていましたので、少し勝負に出ました。後半ではその様子を書いて行こうと思います。
トルコリラ成長記録94
2020/11月11日～11月17日
エルドアン大統領が利上げを認めた
先週（11/9～11/13）のトルコリラの動きを軽くおさらいすると11/7～11/9でトルコ中銀の総裁であったウイサル氏をエルドアン大統領が更迭した事から始まり、翌日には財務相のアルバイラク氏が辞任を表明しました。
どちらの発表も金融市場がクローズしている間の発表となり、週明け月曜日のトルコリラの動きには注目が集まりました。暴落スタートかと思いましたが、市場は今まで通貨安を制御しきれなかった人物達が去る事に好感を示し、トルコリラは上昇からスタートする珍しい動きとなりましたね。
この動きの見方としては『売りで入っていた投資家が利益を確定させただけだ！』などの見方も多く、実際にショートポジション（売り）の枚数はかなり減少したのを確認する事が出来ました。そして新規のロングポジション（買い）も13円台からはあまり入って来ず、13円前半ではまた売られる展開も目立ち12円後半～13円前半で乱高下する時間もありました。
11/11(水)になると財務相にエルバン氏が新たな大臣に就任する事が明確になり、就任あいさつ後からは徐々にトルコリラに買いが戻ってきました。就任あいさつでは市場が期待している利上げについての文脈は無く（市場を十分に観察して変革を行っていく）とのオブラートな発言に留まりました。
ただ、市場の期待感は大きいようで新規でのロングポジションが大幅に増えています。財務大臣としての力量が試される11月となりそうです。
そして最もトルコリラに衝撃を与えたのが11日（水）12日(木)のエルドアン大統領の発言です。
新たな中銀のアーバル総裁と財務大臣のエルバン氏に期待が高まっている最中の発言だったのでトルコリラが噴火状態になりました。
11日（水）の20時くらいに
『トルコはインフレを1桁まで低下させる事を決意』
『中央銀行の政策を十分にサポート』
『中央銀行の責務は物価の安定』
と発言しトルコリラは急伸を見せています。今まではインフレ率が高いのは高金利のせいだとしていたため、政策金利を利上げしないようにトルコ中銀に圧力をかけていたと言われていますが、今回の発言ではそれを180度転換するような発言に受け取れます。
市場の反応から考えると（エルドアンついに目を覚ましたか）って感じですかね。通常はインフレ率（物価）が上昇すると金利を引き上げそれを抑制しますが、エルドアン大統領はイスラム金融の考えがあり金利を嫌っていました。金利が上昇したらお金を借りたいトルコ国内の企業のダメージに繋がるといった考えもあったとは思いますが、世界的なやり方にシフトしたのは好感が持てますね。もっと早くやって欲しかったのが本音ですけど。
そして12日（木）の発言では、新経済成長戦略なるものを発表し
『新たな成長戦略が物価や金融・財政面での安定性に基づく』
『枯渇した外貨準備と通貨への信頼を再構築する必要がある』
と前日に引き続きトルコ中銀をサポートする前向きな表明をした事でトルコリラは一気に買われる展開になりました。
二日連続でまともな発言と通貨危機からの脱却したいような言い回しだったので、市場が本気度を見たようです。
このタイミングを逃したらズタボロに低下したトルコ経済の信用を回復するのは不可能と判断したのでしょうか。アメリカの大統領がトルコに良い印象を持っていないバイデン氏に決まったのもキッカケになったのかもしれませんね。
当面、今の流れが継続出来るのなら期待は出来そうなんですけど
市場の注目は11月19日20：00に行われる政策金利に集まっていますね。
新たな体制になって迎える初めてのビックイベントになります。利上げはほぼ確実視されていますが、どのくらいの幅で利上げが行われるのか、またその後の声明にも期待が高まっています。
個人的には
段階的な利上げをするのか、一気にドンっと利上げするのかを注目していこうと思います。サプライズ的に始まったトルコリラの上昇がどこまで続くのか見物ですね。
ポジション
トルコリラが上昇した事で含み損が減ったので今回は大きな勝負に出ましたよ！
ランド円
先週から引き続き爆伸中ですね！
短期的なトレードをしようと新たにポジションを追加しました。
タイミング的にはあまり良いトレードにはならなそうです(;´∀｀)やっちまったぜ。
クロス円の上昇も落ち着きを見せ始めこれからウヨウヨとレンジを漂いそうですね。ただバイデン氏が南アフリカに好印象を持っているとのにわか知識で買っちゃいました。
10PIPS程度の利益が取れれば良いのですが、下落が始まったら厄介なポジションかもしれませんね。とりあえず様子見で保有していきます。
メキシコペソ円
こちらも調子に乗りました笑
保有開始から速攻でマイナスに突入です。
上昇が続いていたメキシコペソ円は5.20円台も一時は回復し、政策金利も4.25％の据え置きだったので買い増ししましたが、残念な結果となっていますね。政策金利面では引き下げの見通しが多かったものの据え置きの判断となり、景気回復に光が見えますね。当面は底堅い動きが続くのではないかと思っていますので利益が出る事を祈ります。
中国人民元円
バイデン氏のトランプ大統領と中国に対する姿勢は同じのようで、クロス円の上昇をキッカケにして含み損が減っていますね。大統領移行までの期間は得に注意する事は無いと思いますが、裁判次第では円相場が振り回される事になりそうです。ワンチャン利確出来そうなのでマイナスにならない程度で利確したいです。
トルコリラ円
まさかの上昇！トルコリラの上昇を見たのは何ヶ月ぶりでしょうか笑
チャートやトルコの状況から考えて下落が続くと思っていましたが、エルドアン大統領の180度方向転換に救われた形となっていますね。しかし、上昇したと言っても今までの下落幅を考えると単なる一休み程度の幅です。これが押し目となり下落が加速する事も想定してポジションを取っていかないと、同じことの繰り返しです。現在の底と断定出来るところでもポジションは掴めておらず、利益も出せていないし含み損は大きいまま！
毎回このパターンで含み損を大きくしてきました。
上昇からの大暴落！常に意識しておきたいところですね。上がって含み損が減ったらラッキー！程度で思っておかないと私のようになってしまいます。
1年後には10円を割っている可能性だってトルコにはあるんです！
ただ．．．これが底であって欲しい笑
スワップ
前回 93109円
今回 94087円
+978円
週末にポジションを増やした事と振替日があることで、毎週よりは獲得が増えていますね。円安方向に動きが出ている時は良いですけど、円高に進んでしまったら苦しい展開が戻ってきます。数ヶ月は今の動きが続いて欲しいですが、調子に乗って資金に見合わないポジションを建てる事は無くしていきたいですね。
最後に
大幅に上昇したトルコリラですが、多くの人がこれは一時的に上げているだけとの意見です。エルドアン大統領も利上げは仕方のないこととして認めている感じですが、リスクを見るとトルコに進展は無いです！対外的に抱えている問題は何一つとして解決出来ておらず、金利や経済も外国がやっている事にシフトしただけ！
これからバイデン次期大統領がトルコに対して策を出してくれば、上昇した分の反動も大きくなることが予想出来ます！外交面でも姿勢が変わってくれば更なる上昇は見込めますが、どうなんでしょうか(;´∀｀)
とりあえず期待しておきたいです！
読んでくれた人ありがとうございました！次回もよろしくお願いします(^^)/
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