トルコ金利据え置きで見る今後の展開

ビックイベントであったトルコ中銀の政策金利発表が終わりトルコリラの動きが落ち着きを取り戻し始めましたね。4/15の発表では据え置きとなり、１９％を維持。

個人的に利下げがあり得ると思っていたので一安心しているトル猫です(;´∀｀)

っと言っても長期的な目線で見ると、危険な状況は続いているわけで楽観的でいる事は危ないと思っています。とりあえずしばらくは値動きが落ち着いて推移する事を期待しましょう。

さて、先週の流れから説明すると

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新総裁のカブジュオール氏の見極めと将来的な展望が、政策金利発表後の声明を見る事で少しハッキリとしてきましたね。今週はそこら辺を見ていきたいと思います。

市場予想通りの据え置き
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最後に

トルコリラ成長記録116

2021/4月14日～4月20日

市場予想通りの据え置き

冒頭でも書いたようにトルコ中銀は政策金利発表を19.0％に据え置くことを発表しました。据え置きでも下落方向に動くのではないかと思っていましたが、意外にも市場の反応は好感のようですね。

カブジュオール総裁は『利下げはしばらくしない！』的な発言を繰り返していただけに（とんでもない事はしないヤツ）だなと市場は判断したのでしょうか。アーバル前総裁の前、ウイサル氏はエルドアン大統領が金利の事で発言すると利下げを繰り返し、通貨安を無視するような判断を下してきましたから、その点を考えると（エルドアン大統領に気を使っているが、ただ従う）って事は無い感じの印象を受けましたね。

しかし、発表後の声明文では今までとは異なる文言になっていましたね。

・必要に応じて、追加の金融引き締めを行う

・断固として

などの力強い発言が削除され

・インフレの恒久的な低下を求める

・価格の安定性の主要目的を追求して、利用可能な全ての手段を使用し続ける

・高水準のインフレ期待が引き続きインフレ見通しにリスクをもたらす

などに変えられました。

アーバル前総裁時は断固・長期的・金融引き締めの柔軟性を強調してきただけに、今回の声明には力強い印象がなくなっていますね。

今まではタカ派な発言が多かった分、今からはハト派でいきます！って印象です。

エルドアン大統領に気を使い、利上げを匂わす文言を柔らかく表現したのか、思う所はたくさんありますが、少しネガティブに捉えてしまったのは私だけでしょうか。

とはいえ発表後のトルコリラの反応は買戻しが少し起きたようで、市場は納得したって感じですね。ドルが売られていたのもあり、上昇出来たのは良かったと思います。

最悪現状維持が数ヶ月続けばいいのですが、今月以降も内容には敏感になりそうな雰囲気になって来ましたね。

今後の注目する内容的には

・インフレ率が変化を見せた時にすぐに利下げを行うのか

・エルドアン大統領が金利について発言した月に政策金利に影響は出るのか

・政策金利後の声明は毎月変わっていくのか

こんな事を注目しながらトルコリラを見ていこうと思っています。

コロコロ発言など変えていくようなら方針が決まっていない事になりますし、大統領の発言で影響が出れば、顔色を伺うだけの人材って事になりますから。保身に走るのか、トルコのために行動するのかでは、投資家心理は大分変ってきますからね。

まだカブジュオール総裁は就任してから日が浅いので、これからどうやって市場の信頼を勝ち取っていくのかも見物だと思っています。とりあえず今のトルコリラの水準をいつまで維持できるかがリラの未来を決めそうな感じですね。上昇すれば文句はないのですが、下落だけは避けてくれ。

ポジション

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ランド円

一旦下げてからの買戻し来てますね。ドル円の下落と一時的なクロス円の下落でチキンになってしまい。買い時を完全に逃しました。今週あたりで7.65付近に再アタックって感じのチャートになっていますね。バイデン政権になってから本当にチャートが安定して動いている印象を受けます。なんかトランプ政権時の激しい値動きが懐かしい感じがします。笑

メキシコペソ円

新興国通貨は買いが目立ちますね。個人的に利確フェーズに入ったのですが、もうちょっと上がりそうな気がしてきました。もの凄い勢いでアメリカがワクチン接種をしているので、隣国のメキシコにも勢いが出て来そうな予感がします。今年は上昇をベースに置いてトレードをしても良いかもしれませんね。円が買われる要素が減っている気がしますし、世界的な金余りが数ヶ月後に来そうなのでワンチャンあと一段階以上の上昇はありそう。しかし、ポジを利確し始め美味しい汁を啜れずにいる事を悔やみます笑

そろそろタラれば投資法を卒業したいのですが、いつになるのやら…

トルコリラ円

また、トルコが危うい橋を渡りそうな雰囲気になってきました。ロシアですよ。ウクライナをトルコが支持しているとして揉め出しています。報復措置としてロシアはコロナを理由にトルコへの渡航を制限し始めました。ロシアからの観光収入が多いらしく、トルコ観光産業にとっては痛手のようですね。

政策金利発表での緊張感は少しほぐれましたが、地政学リスクの面で緊張が高まっているようです。マジ勘弁してくれよ…

現段階でアメリカがS400の問題を突き始めたら暴落の展開しか見えない涙

下落時に買っていくつもりでいますが、下落速度を見ながら買わないと大事故になるかもしれないので注意しながら買っていこうと思います。