制裁が気がかりだったトルコリラは軟調な動きが続いていますね。しかし個人的には警戒されていたよりは下落しなかった印象を持っています。
先週の為替相場の動きはほとんどポンドだったなと思っているトル猫です(;^ω^)
離脱問題でずっと揉めていたイギリスも遂に決着か!と思っていましたが、まだ時間が掛かる感じですね(;´∀`)
前回は制裁が来そうでトルコリラの動きが激しくなりそうな内容を書きました。
制裁の内容はどのような感じになったのか気になるので少し触れていこうかなと思います。後半は現在のポジション状況とスワップの確認になります。
トルコリラ成長記録98
2020/12月9日~12月15日
厳しい制裁は見送り!?
先週の12月10、11日とEU首脳会議が行われました。トルコに関してはギリシャ近海での掘削調査の件、NATO加盟国にありながらロシアからミサイル防衛システムであるS400を購入しちゃった件などについての制裁があるのではないかとして緊張感が高まっていました。S400関連の制裁としてはアメリカからの制裁も同じようなタイミングで発動するかもしれないとトルコリラはヒヤヒヤものでしたね。
しかし、EU首脳会議でのトルコに対しての制裁はそれ程厳しい内容ではなさそうです。会議前にも事前に制裁案が流れた事もあり、そんなにトルコリラの動きは激しいものにはなりませんでした。水面下でトルコとEU側がしっかり話し合う姿勢が見られた結果ではないでしょうか。
EU側の制裁内容としてはトルコの一部企業や個人を対象とする制裁に留まり、トルコ経済に影響はほとんど無いと言える内容でした。とりあえずは一安心というところでしょうか。EUとしても現段階でのトルコへの厳しい制裁は諸刃の剣になると判断する事になったようです。
背景として絡んでくるのがやはりトルコが抱える難民問題が大きいと個人的には思っています。トルコの難民問題にはここで触れています。
EUがトルコに対し強硬姿勢を取れない背景としては、上の記事のようにトルコが難民を人質にしているからだと思っています。人質と表現するにはトルコ側からしたら納得出来ない感じになってしまいますね。EU側もトルコに難民を押し付けている形ですから。
現状を考えると新型コロナの影響を強く受けているEU各国は(もし今国境を開放されたら)という疑念があったのではないかと考えています。トルコ国内の感染拡大もありますし、難民がどのような状況なのかもわかりません。
EU各国でもトルコに対して制裁の温度差が感じられますが、全体的な判断としてトルコにこれ以上の制裁を下すのは自分達へのリスクが大きいとなったのかもしれませんね。
ワクチン開発で新型コロナの感染拡大が収まる頃に再燃しそうな課題として警戒しておかないといけないかもしれません。
EUに続きアメリカの制裁も(それ程...)って感じになりそうです。
アメリカからの制裁不安で8.000を超えるドル買いトルコリラ売りが先行しているチャートでしたが、制裁案の発表と共にリラ買いに動いています。緩い感じの制裁で安心した投資家が買い戻している感じですね。
アメリカが発動する制裁内容としては、トルコの軍事産業に関しての内容らしくトルコ国内の経済に大ダメージを与える内容ではないようです。
ただ追加での制裁案も存在しているらしく、バイデン政権の移行してからトルコとの対立が激化するのではないかと思っています。
EUやアメリカからの制裁は現時点では優しい内容に思えますが、新型コロナの収束とバイデン政権の動きによっては、来年以降もトルコに関する制裁問題は続いていくと考えます。と言うよりは、足がかりが出来ただけで加速していくのではないかと思っています。
これからトルコが対話路線になってくれれば良い方向に向かいそうなんですけど、はたしてエルドアン大統領がどう舵を取って行くのか注目ですね。
ポジション
ランド円
クロス円が全体的に下落基調になっているため、7.0円台は一瞬のタッチに終わりましたね。節目として意識されているだけになかなか壁は厚そうな感じですね。チャート的にも高止まり感があり、新たな材料が出て来るまで今の水準での動きが続きそうですね。
6.75付近での買いを待ちたいと思いますが、上げ幅が大きかったことを考えると下落も大きそうな不安があります。
メキシコペソ円
5.25円あたりのラインを下抜けしたので、5.10~5.20円台が続きそうですね。こちらもランド円と同じような動きなので急落には警戒したいです。新興国通貨へ資金が流れているとチラホラ報道が入っていますので、下がれば強気に買っていこうと考えています。現在含み益が出ているポジションもどこまで行けば利確するのかを検討していかないといけませんね。これが一番悩む(;´∀`)
中国人民元円
中国国内の経済状況は戻りつつあるとしていますが、世界的な収束が来るまではドカンと上げが来ることは難しそうですね。まだまだ利確は遠い感じがします。
バイデン氏の当確が確実になったことで、陣営からの発言などには警戒していかないといけませんね。トランプ大統領時のように各段ぶっ飛んだ外交になるとは思っていないので、長い目で見た時にどうなるのだろうかと考えていきたいと思います。
トルコリラ円
アメリカやEUからの制裁不安で軟調な動きが続き、なかなか買いが入りづらい展開でしたが注目の政策金利発表が近づいて来ました。トルコの本気度はいかほどの物か期待が高まっていますね。ただ感染拡大がトップクラスまで来ている事で、トルコ国内企業の経済が心配されています。ワクチン関連でもアメリカからの輸入は厳しいようですし、不安材料として警戒しておかないといけませんね。
スワップ
前回 96699円
今回 97712円
+1013円
久しぶりにスワップの獲得が4桁台になりましたね。
スワップもジリジリと上がって来ている印象です。全体的にポジションが少ないので微々たるものですが、少し嬉しい感じです(;´∀`)
また、今月に入ってトレード出来ていないのが現状なので少しでも資金を増やすようにしたいです。制裁面での怖さがあったため控えていましたが、クロス円に上昇傾向が見られたら積極的に買い増ししていこうと思います。
最後に
一時はトルコリラ円が13円台を割り込む展開になり下落基調復帰になるかもと思いましたが、制裁が緩いものだったので安心しました。まだ下落リスクは大いに残っていますが、強制ロスカットにならないように焦らずやっていこうと思います。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
次の回