浮上に苦しむトルコリラですが、新型コロナに感染が判明したトランプ大統領がもし11月の大統領選で再選を果たせなかったらトルコはどうなっていくのかを考えてみたいと思います。
季節も移り代わり夏が過ぎ去っていくが体感でも分かる時期になりましたね。私が住む沖縄でもクーラーを付けないで過ごす時間が増えてきました。観光客が戻り始めメラメラとやる気が出て来ているトル猫です(*´▽`*)
いやぁトランプ大統領の感染には驚きましたね。年齢が高めなので少し心配になっています。今は無理せず回復に専念して欲しいと思っています。
前回はトルコがアルメニアとアゼルバイジャンの紛争に介入して史上最安値を更新したことを書きました。
政策金利発表ではサプライズ利上げがあったものの、地政学リスクが高まりを見せた事によりリスク回避でトルコリラは大きく売られる事になりました。
この流れはいつになったら止まるのでしょうか…(;^ω^)
トルコリラ成長記録88
2020/9月30日~10月6日
バイデン氏が当選ならリラ安は加速するのか
アメリカ大統領選挙がある年の10月に起こると言われているOctoberサプライズ。今回もそれは起こりましたね。世界中に衝撃を与えたトランプ大統領の感染。症状は軽度ですんでいると報道されていますが、年齢的に不安な状態ですよね。
バイデン氏がトランプ大統領の新型コロナへの対応を巡って批判を強めているタイミングとしては自身が感染してしまった事により、逃げ道を失う結果となってしまったのではないでしょうか。第2回のTV討論会は延期になりましたが、次回以降これについて攻められる事は間違いないでしょう。
現時点で世論調査の支持率はバイデン氏が優勢となっていて、絶体絶命なトランプ大統領。11月はまたしても大きな転換期になる気がします。世界のリーダーが決まるので互いの政策面での違いで金融市場は緊張感が高まっています。
さて、それでは11月のアメリカ大統領選挙の結果がトルコにとってどのような影響があるのかを個人的な考えを書いていきます。
まずトルコにとってはトランプ大統領が再選を果たしてくれる方が都合が良いのではないかと考えています。トランプ大統領になってから世界中で関税問題が出て来ましたね。『アメリカ側が有利にならないと制裁を発動する』などです。
世界中の国が対象になっていて特に揉めているのが中国でした。トルコや新興国も例外ではなく、関税をバンバン引き上げられていました。
従わなければ、増加!それプラスこれにも!ってな感じで各国がアメリカの力技にやられていました。トランプ大統領にジャイアン的な印象を持った人は多いでしょう。
中にはパフォーマンスだけの制裁もあり、さほど経済に影響が無いのもありましたね。
トルコはまさにそれで、大きな数字の制裁を貰ってもそれ程ダメージが無い物が多かったです。度々トルコは世界中から批判される事をやらかし、アメリカ議会でも『トルコにもっと制裁を』との声がたくさんあがりました。
現在も大きな爆弾として抱えているのが、ロシアから購入してしまったS400というミサイル防衛システムです。この問題に関してはとても複雑で、対ロシアを目的として作られた組織NATOに加盟しているトルコがロシアから武器を買ってしまった事が発端です。
NATOに加盟している欧州各国はトルコに関して猛抗議。同じ加盟国でありながら仮想敵国としているロシアから武器を買うなど言語道断だという感じです。
そして一番NATOの加盟国としてお金を使っているのはアメリカでした。『欧州地域を守るために何故アメリカが莫大な金を使わなければいけないんだ!』とトランプ大統領はNATOに現状を改善するように求めてきました。約1年程前この事について結構書いてました。時間がある方は読んでみて下さい。
現実的にNATOのリーダーはアメリカであり、トルコが強行してしまった事に何らかの制裁を与えなければメンツが立ちません!
そこでトルコに売却が決まっていたF35というアメリカの最新鋭戦闘機の売却を凍結してしまいます。これ以上の制裁を求めていたアメリカ議会でしたが、追加制裁の判断はトランプ大統領に任されトルコにとってそれ程苦しくない制裁を追加されただけで終わりました。
この事で(トランプ大統領はトルコに甘い)と批判される事になりました。
トルコはトランプ大統領にかなり擁護されていたと言っても過言ではないのです。憶測で飛び交ったのがトルコのエルドアン大統領との関係を築き、ロシア寄りになってしまったトルコをアメリカ側に引っ張ろうとしたのではないかと言われています。
いずれにしてもトルコはトランプ大統領のおかげで強烈な制裁を免れていた訳です。
そして迎えるアメリカ大統領選挙!
トランプ大統領と争うバイデン氏は富裕層への増税、貧困層の救済、国際的な協調性を主な政策として掲げています。特に外交面では国際的な機関を重視し、多国間外交を進めていくとしています。
中東に関しても2人の意見は大きく違い、バイデン氏が当選すれば今の中東情勢は大きな変化を見せる事になりそうです。
バイデン氏はトルコについても言及したさい『エルドアン大統領は独裁者であり、クーデターではなく選挙によって政権を変えるべき。そうなるようにアプローチしていく』と述べています。
バイデン氏が大統領になれば、今までトランプ大統領によって避けられていた制裁などが再検討されることは可能性として大いに浮上する事になりますね。
また、この発言をした事により自国への政治介入を極端に嫌うトルコは嫌悪感をあらわにしました。バイデン氏が当選した時には両国の関係は最悪になりそうな予感がします。
個人的に思うのはトランプ大統領のはエルドアン大統領を友人と考えていて、エルドアン大統領もある程度トランプ大統領を信頼している部分があると思っています。首脳会談などを見ても関係性を築けるのではないかと思いました。そして以前よりもアメリカが言う事に耳を向けるようになったのではないかと思っています。トルコとしてもアメリカに歩み寄る方が恩恵が大きい事はわかっていますし、エルドアン大統領を納得させる事が出来るのはトランプ大統領の方が可能性としては高いのではないかと思っています。
もし、バイデン氏が大統領になればまた1からの関係構築になってしまうのではないかと思います。それによってトルコが政治的な発展を遂げ、明るい未来になればそれはそれで良いのですが、ただトルコ国内をかき乱し混乱させる状況にはして欲しくないですね。
どちらが当選してもトルコにとってプラスに作用して欲しいと願うばかりです。
ポジション
ではここからポジションや含み損を見ていきます。日に日に含み損が増えていきますw
ランド円
トランプ大統領の感染報道で円が大幅に買われ下落する局面もありましたが、底堅さを見せていますね。これだけ下落には粘りがあると買っていきたくなります。しかし資金が苦しいため今は我慢です。
メキシコペソ円
下落幅を打ち消す上昇で新規のポジも含み益が出ています。まだ上昇目線でいるので何とか5円台を回復して欲しいところです。ポジションの追加はせず10PIPS程度で利確していこうと思います。
中国人民元円
堅調に推移してくれていますね。この辺で一旦落ち着きそうな展開ではありますが、アメリカとの交渉関連でネガティブな報道が入って来なければジリジリと上昇しそうと思っています。含み損も1000円を切りこの上昇が続いて欲しいです。
トルコリラ円
相変わらず最安値を付近を漂っていますね(;^ω^)
アルメニアとアゼルバイジャンの紛争をきっかけにしてリラが売られる状況は変わっていませんね。しかし、少しポジティブな報道も出ました。採掘探査でEUと揉めていた件の制裁が回避されました。水面下での交渉が上手くいっていたようです。
引き続き軍事関連の報道には警戒が必要ですが、直近のイベントとしては大統領選挙が大きな山場となりそうですね。
スワップ
前回 88954円
今回 89493円
+539円
10月に入ったので1万円を入金しました。毎回資金が増えるのは入金だけですね。これぞ入金投資法w
トルコリラ円のスワップが10円を割ってしまう事態になり苦しい状況は継続中。
しかもトルコリラ円の下落で含み損が拡大してしまっています。油断できない状態なので目が離せませんね。週間のスワップとしては安定してきましたが、本音を言うともう少し欲しいところ。まぁ焦ってもしょうがないのでゆっくりやります。
最後に
今回は11月にあるアメリカ大統領選挙でどちらの候補が当選したらトルコとってプラスになるのかを個人的な見方で書いてみました。トルコが抱える問題はかなり多く、すぐに解決出来るようなものはありません。どちらの候補が当選しても少しずつ問題を解決してくれることを願っています。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
次の回