米中関係の悪化が加速する展開になり、トルコリラ円を含む新興国通貨の下落が目立つようになってきました。7月23日に警戒していたトルコ中銀による政策金利発表結果は据え置きとなり、想定していた最悪の暴落が起きなかった事で安堵しています。
据え置きの結果を踏まえた上で格付け会社からの評価も現状キープとの見方が出たので、トルコリラはクロス円の動きに左右されそうな雰囲気になってきましたね。
前回のドルトルコリラのブレイク待ちの記事では、大きな動きになりそうだと思っていましたがトルコ関連以外でのリスクが高まっているので、まだ警戒感は捨てない方が良さそうな感じです。
GoToトラベルで観光客がたくさん来ている沖縄ですが、新型コロナの感染者数も増えており【GoToトラブル】になるのでは!?と声も聞こえます。しかし、個人的には『あぁ、いつもの沖縄だ!』と多くのレンタカーを見て嬉しく思っているトル猫です(;´∀`)
トルコリラ成長記録78
2020/7月22日~7月28日
リスクオフの円高に注意
最近の為替相場の動きとしてリスクオンによるドル売りが目立っていた相場ですが、アメリカが中国総領事館を閉鎖して以来少しずつ為替相場の環境が変化してきました。
今までは、ドルを売り他の通貨や先物商品を買う動きで、円も売られていたためドル円は小幅な値動きになり、クロス円は上昇傾向にありました。リスク選好のドル売りというやつですね。
その流れの中で米中の対立が際立ってきたため、今度はリスク回避の円高が進行して来そうな展開になって来ました。
通常的な為替の動きでは
リスクオン→ドル買い、円売り、主要国通貨買い、新興国通貨買い
リスクオフ→ドル売り、円買い、主要国通貨売り、新興国通貨売り
最近の為替の動きでは
リスクオン→ドル売り、円売り、主要国通貨買い、新興国通貨買い
リスクオフ→ドル買い、円売り、主要国通貨買い、新興国通貨売り
この流れで最近の円は売られる傾向が強かったのですが、通常的なリスクオフの動きになりそうな動きが見られるようになって来ました。
ダウ平均や日経平均も金融緩和などの景気対策で底堅い動きになっていますが、再び株式市場が新型コロナで暴落した時のような動きになった時は、為替相場の環境は大きく円高に傾くのではないかと思っています。
その時は、新興国通貨も大きく売られる展開になると思うので円高+新興国通貨売りの動きには警戒しておきたいですね。
トルコリラ円の上昇は難しそう
上に書いたように為替相場の環境が円高に傾くかもしれない可能性がある中で、現状のトルコリラ円が上昇する展開になるのは少し難しいかもしれませんね。
相場全体が円高に動いたとして、オセアニア通貨やポンド、ユーロなどはここ数ヶ月の上昇が激しかったため調整的な意味合いでの売りも入ってくるでしょうし、米中の対立が激化してくると更に円が買われていく展開になりそうです。
トルコリラを単体で見ても、ドルトルコリラで一時、トルコリラ買いでブレイクしたかに思われえた場面ですぐにトルコリラが売られる結果となりました。そして、そこからドル買いトルコリラ売りのチャート形状になり警戒が必要になってきましたね。
注目していた政策金利発表では市場予想通りの8.25%の据え置きとなり、恐れていた格付け会社からお咎めはありませんでしたが、米中関係の悪化で相場がリスク回避の円買いに走ったのでトルコリラ円には痛い結果になりました。またマクロン大統領がEUからトルコへの制裁を検討しているようで、対ドル・円共にトルコリラ買いが難しい状況になっています。
トルコが抱える問題としても、政治不安や軍事的な地政学リスク、通貨危機や新型コロナの拡大。トルコリラ単体では上値を狙っていける要素がありません。
そして、ここに来てアメリカと中国が最悪のレベルで睨み合い。トルコリラを始めとする新興国通貨を買いで保有している人にとっては勘弁してくださいという感じですね。
夏の相場は暴落が多い相場と言われていますので、強制ロスカットにはならないように準備はしておきたいですね。
ポジション
ランド円
上昇基調で6.50を超える展開になりましたが、クロス円の下落と共に上値を抑えられました。政策金利では0.25%の利下げを行い3.50%になりましたね。予想通りの利下げ幅に収まったことで反応は薄いものになりましたが、新興国通貨はここからが正念場ですから底堅い動きを継続して欲しいです。
もし、クロス円関連で大きく下落するようであれば久しぶりにポジション追加を狙っています。枚数は現在4枚と多いですが、メキシコペソ円のような感じで為替損益を狙っていこうと思います。
メキシコペソ円
今回も4.70付近でのポジションを狙っていましたが、下落の原因がドル円の下落に引っ張られての下落だったため追加しませんでした。米中の対立が長引きそうなので4.650付近まで来たら狙っていきます。相場全体の下落の勢いを見てからになるので、少し時間がかかるかもしれませんね。
中国人民元円
ヒューストンの中国領事館の閉鎖を受け中国人民元円は大きく下落する事になりました。本格的にアメリカと中国はぶつかっていく方向に動いてきましたので、新型コロナの時のようにドルが買われるのか、売られるのかで大きく為替相場は動きそうですね。
そしてどの国がどこ寄りの姿勢なのかも注視していく必要がありそうですね。
トルコリラ円
政策金利発表が終わってからのトルコ中銀による声明を確認してみると、景気の回復は順調でインフレは年末予想は良くなる方向にある。金利はデータなどを注視しながら対応していく。との内容でした。
ここで市場が求めていたのは【金融緩和サイクルはいつ終わるのか】だったため、大きなトルコリラ買いには繋がりませんでしたね。政策金利発表が終わってから幾分の緊張感はなくなった感じではありますが、金融市場全体のリスク回避の動きには警戒しておいたほうが良さそうです。
追加でポジションを狙うとすれば14円台に入ってから検討していきます。
スワップ
前回 82342円
今回 82670円
+328円
連休明けという事で週間スワップでは少ない結果となってしまいましたが、ある程度1日で貰えるスワップが回復してきましたね。月間の獲得スワップもこの調子で行けば結構な安定感を見せると思います。トルコリラ成長記録を始めて約1年半が経過しましたが、コツコツ積み上げきたスワップが10万円に到達するのが楽しみになってきました。これからも焦らず頑張ります。
最後に
円高に警戒感が強まって来ている状況の中、円を中心としたトレードをするこのブログの口座は厳しい展開になりそうな予感がします。これまでも幾度となくピンチな状況に陥りましたが、今回も乗り切れるか挑戦ですね。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
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