先週の為替の動きはやや円高方向に進んだ印象が目立つ相場となりましたね。トルコリラも意識される15.500を割り込みそうな雰囲気になっています。これからトルコ中銀による政策金利発表や、それによって判決が下される格付け会社の判断がトルコリラの頭を押さえつける展開が続きそうですね。
社内ミーティングで夏のボーナスが大幅カットになると告知され(人件費をカットしたいだけだろ!)と働く意欲を削がれてしまったトル猫です(´-ω-`)新型コロナの影響はあると思いますが、会社がやっている事に納得がいかず真剣に今後の人生設計プランを見直す時期になって来たかなと思っています。ちょっことブログでも愚痴を書いてしまいました。暇すぎる人はチェックしてみて下さい笑
正直、ブログで愚痴なんか書いてもしょうがないですが、このご時世ですし同じ境遇の人は何人かいるのではないでしょうか( ;∀;)
さて、気持ちを切り替えてスワップ状況やポジションを確認していきます。前回はトルコで再燃し始めた問題などを書いてみました。
現在は大きな問題として取り上げられていませんが、暴落の季節である夏相場が近づくにつれて警戒感を高めていった方が良いかもしれません。
トルコリラ成長記録76
2020/7月8日~7月14日
宗教的な新たなリスク
ロシア製ミサイル防衛システムS400関連の問題が再燃し、夏の暴落が再来するのではないかと緊張していますが新たに宗教関連の問題も浮上してきました。
私を含め日本人はあまり宗教に関係した生活は送っていないと感じますが、世界的に見れば宗教を持っているのが一般的です。それは生活の一部でありその教えに従って人生を歩んでいく事が自分のためであり、世界のためになると考えている人が多数だと思います。
トルコは言わずと知れたイスラム教徒が多い国です。エルドアン大統領もイスラム教徒であり政治的にも少しイスラム教寄りの考えを発言をしたり、行動をとったりもします。一国の大統領として一つの宗教に肩入れする事はあまり好ましい事では無い気もしますが、その事によってトルコで人気があると言っても過言ではないかもしれません。
政治と宗教はどうしても切り離せないものですから仕方のないことですので、他宗教から反発を喰らうのも珍しくありません。
そして今回新たに出てきた問題として、トルコにある世界的な建造物であるアヤソフィアをモスクとして再開するとエルドアン大統領が発表しました。
モスクとはイスラム教徒の礼拝所の事です。最近は日本にもイスラム教徒が利用出来る設備が整って来ましたよね。飲食店やスーパーでもハラールのマークを目にする機会が増えました。宗教的な理解も昔に比べてかなり良くなってきている気がします。
では、なぜアヤソフィアをモスクとして再開する事が問題になるでしょうか!?
歴史を辿るとアヤソフィアは6世紀にキリスト教の大聖堂として造られました。後にトルコの前身であるオスマン帝国が支配しイスラム教のモスクへと造り変えていきます。
その後、非宗教政治を目指していたトルコ初代大統領のアタチュルクが宗教間の対立の改善を図るため博物館としました。
現在アヤソフィアはその歴史的価値からユネスコに登録されており、多くの観光客に人気のスポットとなっています。国連教育科学文化機関として世界遺産登録を受けていますので、人類の財産に認定されている訳です。これをイスラム教のモスクとして再開してしまうと宗教的な偏りが大きくなると世界から避難されているのです。
イスラム教からしたら元はモスクだし、キリスト教からしたら元は大聖堂。アヤソフィアを巡ってまた宗教間の対立が起きてしまっては元も子もない。アヤソフィアは現在の博物館としての位置を守るべきってのが世界的な考えです。
エルドアン大統領は、このアヤソフィアをモスクとして再開させるのを公約と掲げていたようで(モスクとして登録されている)判決を出したトルコの最高行政裁判所に圧力なんかかけていそうですね。
トルコの隣国でキリスト教徒が多いギリシャでは『これは文明社会における挑発だ!』と猛反発しているようです。これでまた欧州とトルコの溝は深まりそうですね。
少なからずトルコにもキリスト教徒はいる訳で、デモや暴動が起きないか不安です。初の礼拝が行われる7月24日は、トルコ中銀による政策金利発表もありますので警戒感を強く持っていた方がいいかもしれませんね。宗教色がドンドン強くなっていくトルコが国際的に孤立して行っているのがとても心配です。
ポジション
ランド円
先週は結構下落が目立ちました。米中の対立が目立ってきて中国との結びつきが強い南アフリカは方向を探している感がありますね。チャート的には底堅い動きのように感じていますが、追加でポジションを取っていくにはまだ厳しい水準かもと考えています。
新型コロナも感染が拡大しているようなのでロックダウンにも警戒しておきます。
メキシコペソ円
狙っていた4.700付近に来たので新しくポジションを追加しました。
前回のように利益を出す事が出来ればいいんですけど、クロス円が下落基調になっているため少し不安ではありますね。
もしメキシコペソ円が下落した場合は最安値付近を終点としてポジションを追加していきます。
中国人民元円
アメリカとの貿易面でまた報道が増えて来ていますが、目立った下落はありませんでしたね。それよりも中国国内では大雨による被害が相当数出ていて、これ以上被害が拡大すると上海経済までリスクが及ぶとされているらしいので動機づいた動きには警戒しておきたいですね。
トルコリラ円
軍事的なリスク、宗教的なリスク、通貨危機などタイミング的にトルコリラがピンチになっています。過去8月には記憶に残る暴落や乱高下が目立っているので今回もそうならない事を祈るばかりです。トルコリラ円を少量買う余力を残していますが、焦らず状況を見ながら追加ポジションを持つ事を意識して来ます。
スワップ
前回 80060円
今回 80982円
+922円
トルコリラ円のスワップが30円近くに戻って来ましたね。
アベレージで週間スワップがこれだけ獲得出来れば、少し安心感があります。ワクチン関連のポジティブな報道もあるようなので全体的にクロス円が一段階上昇して欲しいところです。
最後に
アヤソフィアをモスクとして再開する事で、トルコに対して制裁を検討していた欧州の動きが加速するのではないかと思っています。政治と宗教は切り離して考えるのが一般論ですけど心理的にそれは難しい問題ですよね。
世のため人のためにとの点は共通しているのに、どうしてこう上手くいかないのか。人類の未来はこの問題を解決出来ているんでしょうかね。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
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