7月に入り今年も折り返し地点に来ましたね。新興国通貨の方は停滞が続き、年末にかけて上昇に期待というとこでしょうか。
仕事中に汗を大量にかくのでデオドラントが必須のトル猫です(;^ω^)
年齢的にも30代に差し掛かりスメルエチケットが気になり始めました。イケメンでなくても清潔感は漂わせておきたいですからオススメのアイテムがありましたら教えて下さい笑
さて、話を為替に移しますと先週トルコリラの方はドル円と連動するような動きになり方向感が見えにくい展開だった気がします。前回の記事では実質金利の拡大がこれからのトルコリラの方向を決めそうと書きました。
実質金利も重要な判断材料ですけど、またしても別の理由でトルコリラは暴落の危機かもしれません。軍事関連の話などが再浮上してきてますので警戒が必要かもしれません。
トルコリラ成長記録75
2020/7月1日～7月7日
S400関連の話題が再燃
不安材料として残っていたS400の話題が今の時期に来てチラホラ出て来ているので警戒が必要かもしれません。
S400問題とはトルコがロシアから購入しているミサイル防衛システムの事です。
このS400に関してアメリカから予想もしない方法が提案されたらしいとの報道が出ています。内容としては、既にトルコに配備が決まっているS400をアメリカがトルコから購入するという事です。
ちょうど去年のこの時期にS400問題でトルコとアメリカは揉めている状況でした。F35戦闘機の停止などについてこちらで簡単に説明しています。
NATO加盟国でありながらトルコはロシアからS400の購入しているため、アメリカから購入していた最新鋭ステルス戦闘機F35の引き渡し凍結や関税制裁を受けている状況です。
そこをアメリカのトランプ大統領が忖度し、厳しい状態にしないためトルコをかばっている状態が続いていました。本来ならNATO加盟国であるトルコはアメリカのミサイル防衛で使用されるパトリオットミサイルを購入するべきだったが、オバマ政権当時アメリカと関係が上手くいっていなかったため、パトリオットミサイルを購入しなかったと言うのがトランプ大統領の言い分です。そんな事はないのですが、トランプ大統領はトルコにアメリカ製の軍事システムを売って手柄を獲得したい思惑だと言われています。
トルコもロシア良好な関係を保つためS400の購入を進めるしかなかった事情もありますがこの件でEU側とは関係悪化が加速しました。
そして今回の話の流れは
トルコが購入したS400をアメリカが買い取る⇒トルコはアメリカからパトリオットミサイルを購入する。お互いウィンウィンじゃないかって感じです。
かなり斬新な手段を提案してきたと言うのです。トルコにとってこの提案はかなり美味しい話です。経済的な事を考えるとアメリカ側に寄った方が断然お得ですし、関係が悪化しているEUとも歩み寄る絶好のチャンスとなります。
しかし、ロシア側からしたらとんでもない話で自国のミサイル防衛システムをアメリカ側に解析される可能性とリスクが高過ぎるので許すはずがありません。トルコ側もやんわりと提案を断ったようで、今後はアメリカ側の本気度次第になって来そうですね。
今年の夏相場はこのS400関連の話題が多くなって来そうなので注目していこうと思います。
8月は暴落の季節
S400関連で不安感が出て来ている状況ですが、8月はなんと言ってもトルコリラ暴落の季節。
夏の相場は海外の投資家が長期休暇を取りバカンスを満喫するため、7月～8月にかけてポジションの整理や資金調整が行われやすく相場が急転する場合が多いとされています。日本では（夏枯れ相場）なんてよく言われていますよね。
トルコリラを取引している人は8月に肝を冷やした人が多いのではないでしょうか。毎年同じようになる確証はないのですが、今年の夏もトルコリラに関しては怪しい雰囲気になってきているので相場が大きく動くかもしれません。
まず最近のネガティブな報道と言えば見送られたEUからの渡航禁止。
新型コロナの第一波が少し収まって来て、トルコにも渡航が許可が出て来るかなと思っていましたが、もう少し先の話になりそうですね。
観光業が盛んなトルコにとってこの渡航見送りは大打撃で格付け会社からの格下げを喰らってしまう結果となっています。長引けば長引く程トルコにとっては蓄積ダメージになってしまうので早い終息を願うばかりですね。
続いて、実質金利のマイナスが更に拡大しているようです。この件は結構ヤバい感じかもしれません。今年の8月もマジで暴落あり得るかもしれません。
消費者物価指数の発表があり、実質金利のマイナス拡大が止まっていません。
トルコ政策金利（8.25％）-インフレ率（12.62％）
実質金利-4.37％
これにともない格付け会社からトルコに警告があった模様です。
先週発表があったトルコ中銀による金融政策決定会合の議事録の内容に今後の金融緩和サイクルの内容が組み込まれていなかったため（これ以上金利引き下げて実質金利の拡大させるならもっと格下げするよ）的な警告があったようです。
チャートを見ても警告に相場は反応したようです。
もし今月の政策金利発表でトルコが格付け会社の警告を無視し、利下げを行った場合は市場の反応は大きいものになりそうな予感がします。
政策金利発表後にすぐに格付け会社からの格付けがあるか分かりませんが、かなりの警戒が必要ですね。7月24日はトルコリラがかなり動くと思うので資金管理とポジションの整理は気を付けたいですね。
8月の夏枯れ相場は本当に油断出来ません。ちなみに2019年はこんな感じで相場が動いています。
フラッシュクラッシュによりなんと2円幅の乱高下相場となっています。今年は何も無い事を祈るばかりです。
ポジション
今回は久しぶりに利確出来たポジションがあります。
ランド円
日足チャートで底堅い動きを見せていましたが、先週あたりから少し失速気味に推移していますね。クロス円の動きに引っ張られている感もあるので、そろそろ下落基調になっていくのかなと思っています。6.10付近で粘りを見せて上昇するなら6/10の6.55にアタックの可能性もありますね。今週の動きに注目して追加でポジションを取っていくか検討したいと思います。
メキシコペソ円
メキシコペソ円では久しぶりに利確をすることが出来ました。
以前から狙っていたやり方で利益を出せたので良い感じです。保有していた日数も少なくこのようなトレードを繰り返していきたいですね。同じような値幅が続くと思うので4.700～4.800付近で売買していきたいと思います。
もしその価格帯で捕まってしまった場合には、一段下げてポジションを追加していきます。利益は1000円と少ないですが、今スワップ環境では十分に感じます。
中国人民元円
少しずつですが上値を伸ばして来ていますね。香港関連で今後は相場が動くと思うのでアメリカとの対立が気になりますね。トランプ大統領がアメリカのコロナ問題をどう中国にぶつけていくかも注目しています。
トルコリラ円
格付け会社の報道依頼あまり動きが見られませんが、円相場ではほとんどドル円と連動していますね。7月は政策金利発表があるまでは目立った動きは無いんじゃないかと思っています。再びメガバンクに対してもトルコリラの売り規制をやるようなので、動きが出た時は乱高下相場になりそうですね。
ホントに今年の夏は穏やかな値動きになって欲しいです。
スワップ
前回 79426円
今回 80060円
+634円
トレード利益
+1000円
メキシコペソ円を1枚利確した事で、前回よりも若干スワップが減少していますね。1週間で1000円も取れない状況なのでトレードによって増やしていくしかありません。
累計では8万円に到達出来たので、達成感はあります。7月分の入金も1万円行いました。コロナの影響を考え4月から入金額を増やして対応していましたが、相当円高に偏らない限りは通常の毎月1万円入金のペースで口座を維持出来るように管理していきたいと思います。
最後に
トルコリラは夏枯れ相場のタイミングで通貨危機の大きな岐路に差し掛かりました。やっぱり夏枯れ相場前には一波乱ありそうな展開になって来ましたね。実質金利のマイナス拡大を外部機関から指摘され市場の注目も集まっているので、強制ロスカット狙いの動きにも警戒したいですね。
読んでくれた人ありがとうございました！次回もよろしくお願いします(^^)/
