気にかけていたトルコの消費者物価指数は市場予想の期待に応える事が出来ない結果となり、トルコリラの上昇に歯止めが掛かりましたね。保有している新興国通貨は前面上昇となりましたが、波に乗れてる感が少ないトルコリラを見ると8月の円高アノマリーが気にかかります。
先週発表があった米雇用統計の結果は予想の-800万人を遥かにしのぐ+250.9万人と、前回発表の-2053.7万人からは考えられないポジティブな結果となり、トランプ大統領も『信じられない結果だ!』『30年間でこんな数字を見たことがない!』など自らの経済対策を自画自賛する発言が目立ちました。
確かに見たことない数字と結果的にアメリカ経済の強さを象徴する形になったのではないでしょうか。現実的ではない数字に驚きを隠せないトル猫です(;´∀`)
前回は一部の証券会社のトルコリラでマイナススワップが発生し苦しくなっている現状を書きました。
私の使っている証券会社さんではマイナススワップにはなっていませんが、獲得出来るスワップは減少を辿っています。2020年の後半はどのようにトレードしていくか悩ましい展開になって来ました。
トルコリラ成長記録71
2020/6月3日~6月9日
トルコの実質金利が悪化
先週の記事で気にかけていたトルコ消費者物価指数の結果を見てみると
予想+11.00%に対して
結果は+11.39%
実質金利を出してみると(2020/6月)
8.25%(政策金利)-11.39%(消費者物価指数)=-3.14%(実質金利)
残念ながら期待していた実質金利の改善は見らせませんでした。これによりトルコリラは売られる展開になってしまいましたね。
最安値を更新した後一旦の落ち着きを見せ、反発する動きが見られていただけにこの指標に出鼻を挫かれる結果となっています。個人的にも消費者物価指数の改善が見られればトルコリラの追い風になると願いを込めていましたが、コロナの影響か分かりませんが2020年末のトルコ中銀が掲げる目標からは離れていく少し残念な指標になりました。
インフレ動向が改善されていないとなれば市場はもちろん失望しますし、トルコに資金が流れて来にくい展開になっていきます。経済的にダメージを受けるのはもちろんのこと国民にとっても好ましくない状況ですね。
この結果を踏まえた上で次に注目が集まるのが政策金利発表ですね。トルコは今年から毎月の発表に切り替え連続で利下げを行って来ましたが、それはインフレが改善傾向であったため許容されてきました。
今月もし利下げが行われるのであれば、実質金利はさらにマイナスを拡大させるためトルコリラ離れは加速しそうですね。
上値が重い展開を打破するためにも今月の政策金利発表は据え置きの結果を望んでいます。
先週の動きが良かっただけに今週の下落がどこで止まるのか不安がつきません。15円台で粘りを見せて再び16円台に返り咲き出来ればしばらくの間は大丈夫な気がしますが、クロス円全体がこのまま下落を継続しれば最安値を意識した展開になりそうですね。
ポジション
久しぶりにポジションを追加しました。数ヶ月はエントリーを控えていましたが、6月からは少しリスクを取っていきます。
ランド円
先週からの為替の動きはかなりのリスクオンになりましたね。ランド円もまさかの6.5円を付けるなど、予想だにしない上昇を見せました。保有しているポジションの含み損もかなり減りました。しかし、週明け月曜日からドル円の下落が始まると円が買われる展開になっていますね。上昇を見せたものの平均値にはまだまだ届いていない水準です。ランド円は一気にポジションを持ち過ぎていたため、買い増しで入るにはもうちょっと時間が必要かもしれません。
メキシコペソ円
買い増しを狙っていたメキシコペソ円も下落した所では掴む事が出来ず、直近の高値付近での追加となりました。約5ヶ月ぶりのポジション追加になりました。下落を待ってからの追加ならベストでしたが、なかなか上手くいかないものです(;´∀`)
含み損が拡大して動けない状態が続いていましたが、今月からトレードの回数を増やしていく考えです。スワップだけを狙うやり方では今の環境に合っていないと思うので、資金と相談しながらリスクを取っていこうと考えています。
メキシコペソ円の平均値は
5.602⇒5.435になりました。30~20PIPSでの追加を考えていますので、現在の下落が続けばポジションが大きくなっていきそうです。
中国人民元円
リスクオンで円安方向に動きが出たため、少しずつですが含み損が減っています。アメリカと通商交渉で揉めると思っていましたが、意外に中国が反応してこないですね。
トランプ大統領が暴走モードに突入しなければ、案外順調に経済が回るのではと思って来ました。
トルコリラ円
消費者物価指数の指標までは堅調に推移していましたが、実質金利がマイナス幅を広めたためトルコリラ安が進みましたね。イケイケな展開だっただけに少し残念です。
そして金利も気になりますが、地政学リスクも高まりを見せています。ロシアがシリアに攻撃を仕掛けていますので、トルコも戦闘モードに入っています。
新型コロナの影響が続く今の状況で何してんだよ!って感じなんですが、両国間はS400の件でも問題が再燃しそうな展開になっていますので警戒が必要です。
スワップ
前回 77269円
今回 77561円
+292円
スワップがマイナスになっていないだけマシですが、本当に厳しい状態が続いていますね。トレードに比重を移していく考えですが、資金的にチマチマしたトレードが続きそうです。ここで焦ってもどうしようもないので、気長にやっていこうと思います。
焦るな私!
最後に
先週からの円安に支えられて保有している新興国通貨全般は大幅に上昇する事が出来ましたが、今週に入ってからの動きでチキン度が上がってしまいました。今の円相場の動きが押し目として機能すればもう一段階の伸びはありそうなんですけど、金融市場の経済対策も頭打ちのように感じますしどうなるんでしょうね。
とりあえず今年の後半はメキシコペソ円を中心としたトレードを多めにしたい考えなので、トランプ大統領が大統領選でメキシコに突っかかって来ない事を願います。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
次の回