ドル円の爆上げからの下落に連動してトルコリラの値も17円台に入ったり割れたりと安定感の無い相場が続いていますね。新型コロナの経済対策として世界各国ではかなりの行動が取られていますが、感染者数が恐ろしく増えています。
私が住んでいる沖縄では感染者があまり出ていませんでしたが、東京の感染者数が増えると同時にチラホラと確認されてきました。自粛ムードに嫌気がさして動きたい気持ちはわかりますが(今は耐える時)なので国民全体でこの危機を乗り越えたいですね。不要不急の用事が無いため畑の周りをランニングする事にハマりだしたトル猫です(;^ω^)
前回の為替相場の流れとしてドル需要の落ち着きからの円高進行が怖いと書いていきましたが、週末から円が買われる展開になっていきましたね。
動きが週末にかけての下落だったので調整的な動きだったとは思うのですが、このまま円高が進行していくと強制ロスカットになる可能性があるので勘弁してほしいです。
後半でポジションや含み損の確認をしていきます。
トルコリラ成長記録60
2020/3月25日~3月31日
爆発的な感染
感染が急速に広がるトルコは感染拡大の速度がイタリア並みで短期間で1万人を突破しました。これまでトルコはまだ感染者数が少ない状態で休校や65歳以上の外出禁止などの策を取って来ましたが、それ以降はほとんど感染防止策を行って来ませんでした。感染者の数が日に1000人以上に増えた事で国際線の運航を停止しましたが、対応が遅すぎるのは明白です。
その危機感の低さが招いた結果として現状の感染爆発になったと言えるでしょう。周辺の国がロックダウン(都市部の封鎖)を行うなかでトルコは一歩後ろを歩いています。
SNSなどで情報を探しているとトルコ都市部の市長はエルドアン大統領に対してロックダウンの申請をしているにもかかわらず、エルドアン大統領は経済的な打撃を考えて決断を渋っているとの情報が多かったです。トルコの経済を大きく成長させたエルドアン大統領にとって景気が悪くなったり経済指標が悪化する事は支持率に直結する問題なので経済の中心地は封鎖したくないのでしょう。
東京でも同じような事が起きたので、何とも言えませんが国のリーダーは勇敢さとビビり要素のバランスが大事ですから事が大きくなる前に対策を取ると言うのは重要だと考えます。
このまま感染が抑えられなかったら
今私がトルコにとって最悪だと考えたのが、新型コロナが落ち着きを見せた後の経済活動のスタートです。
爆心地となった中国武漢では感染パニックは徐々に落ち着きを取り戻し、中国の経済活動はゆっくりと動き始めています。次に感染が広がった我が国日本も何とか感染の対応が追い付き始めています。あと数か月後には経済活動がスタート出来るのではと考えています。
感染者数が爆発的に増えたアメリカでは人工呼吸器の生産を国が命じて自動車の生産で有名なGMに作らせる対応を取りました。国民一人あたりに支援策や企業に援助などがしっかりしていて【感染後の対応】にシフトして来ています。この措置が感染の落ち着きからの経済活動再開をスムーズにすると考えています。
一方でイタリアを始めとする欧州は感染が止まりません。感染の速度が急過ぎてオーバーシュート(行き過ぎ)してしまって正直成り行きで収まるのを待つのが現状です。経済的な打撃もかなり大きく【感染前の経済活動】に戻るのにはかなりの時間がかかると思います。
現在感染拡大が止まらないトルコではイタリアのようになるのではないかと警戒しています。もし医療崩壊が起きたら経済は完全にストップしてしまい、再開するまでにはかなりの時間が必要になると思います。トルコ政府は常に先を見据えて行動を取っていかないと数年にわたりこの影響は続くかもしれませんね。
もし後手後手の対応になるとしても、コロナの落ち着きを取り戻した国から医療機器を調達出来るように要請したり医療スタッフを確保出来るような外交をしていけば解決出来る事も多くなるかもしれませんね。
原油安の恩恵を受けられない可能性
新型コロナが猛威を振るう現在、トルコにとっては美味しい記録的な原油安となっています。原油を輸入に頼るしかないトルコは原油価格が安くなればその恩恵を受ける国となります。
しかし状況からしてその恩恵を最大に活かせないのが現状です。本来ならこの原油安の恩恵を受けて生産や加工の輸出産業は活発に稼働しているはずですが、感染が拡大する中では難しい状態です。
この原油安の要因はロシアとサウジアラビアのOPECでの折り合いが付かなかった事にあります。減産合意を狙っていた各国に対してサウジがこれに合わせず増産に踏み切りました。この事から歴史的な安値を記録しています。
原油安に関してはアメリカのシェール産業関連も打撃を受けるのでアメリカが何とかしようと動いています。それなりの減産案を出して価格を上昇させたいと検討しているようでいつまで安値圏を推移するか不透明です。
トルコで新型コロナが落ち着きを取り戻す頃に原油安が終わってしまえば、トルコにとっては恩恵が受けられないのでタイミングが重要になりますね。トルコで経済活動が再開し始めて数ヶ月この原油価格が続けば美味しいですが、わかりませんね。
なんとか新型コロナで経済的な打撃を受けているトルコにプラスになって欲しいです。
ポジション
含み損が10万円を超えてしまいました。余力的にも限界が近づいています。このまま一段階下落が進めばトルコリラ成長記録は終了の危機となります。何とかそれだけは避けたいのですが・・・では各ポジションを見ていきます。
ランド円
ランドは過去最安値を更新し大幅に下落しました。南アフリカでの感染の拡大や格付け会社からの格下げにより下落がかなり進行しています。格付けではジャンク級に格下げを喰らってしまったのでこれから最安値更新が視野に入ってきます。4円台への突入もあり得ると思っているので強制ロスカットされそうです。マジでヤバいかも。
メキシコペソ円
こちらも格付け見通しが引き下げられるなど深刻な景気悪化が懸念されています。そしてスワップも深刻な状態になっています。ポジション的に枚数は少ないので日々の打撃は少ないで済んでいます。ランド同様にかなりの安値圏だと思っているのでここは買っていきたいところですね。
しかし買える資金が無い!ここぞという場面で使うための資金は確保していたつもりですが、ここまで相場が荒れてしまうのは想定外でした。
中国人民元
円相場の下落で再び含み損が広がっています。スワップのところに画像を出しますが、中国人民元は1万通貨でのスワップが10円を割ってしまい千通貨だと1円もスワップが貰えない状態となってしまいました。毎日1円のスワップを貰えていたのが0になってしまったためあまり保有する意味が無くなってきました。
もうちょっとで1年の保有だったんですけどね・・・とりあえずは数ヶ月は様子見をしたいと考えています。
トルコリラ円
ドル円の上昇で一時は17円台をキープしていたものの17円を割り込んだあたりから下落の勢いが増してきました。このままでは強制ロスカットになってしまいます。
対ドル・ユーロでもトルコリラ安が深刻で予断を許さない状態に加えてのコロナの打撃が大きいですね。トルコショック時に付けた最安値が本格的にチラついてきました。
スワップ
前回 72175円
今回 73115円
+940円
スワップの減少が凄いですね(;´∀`)
1万通貨を1日保有した時に貰えるスワップです。
ここまで来るとは・・・スワップ投資終了の可能性が見えていますね。
トルコリラと南アフリカランドは結構粘ってますが、メキシコペソと中国人民元の減りがヤバいですね。上にも書きましたが、10円を割って来ると千通貨で保有してもスワップが切り捨て(証券会社で異なります)なので少量トレーダーには厳しくなってきましたね(;´∀`)
今の相場が急展開過ぎて見守る事しか出来ませんが、数ヶ月で金利の状況や円相場の流れを見ながら今後の判断をしていきたいと考えています。毎月入金も継続するのでもしかしたら余力を見ながらトレードを変えていく可能性もありますね。
最後に
感染が拡大しているトルコが心配です。経済うんぬんよりも国民の安全を優先して新型コロナの対策を政府には進めてもらいたいですね。
それからトルコの難民も同じように危険なので、欧州と連携を図って支援できる対策を取ってほしいです。
日本でも志村けんさんの訃報がありましたし真剣に向き合って行かないといけない状況ですから、全力で予防に徹したいと思います。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします。
次の回