先週に引き続きクロス円の動きが恐ろしいものになりましたね。ドル円は105円を割り込み2019/8月に記録した値に近づいたと思ったら、週明け月曜日は101円台まで下げ幅を拡大しましたね。サポートとなっていた104.500円付近を一気に突き抜ける展開になり売りが売りを呼ぶ状況でどこまでも下落が続きそうな展開でしたが、また一気に104円台に上昇とパニック相場に相応しい値動きとなっています( ;∀;)
メイントレードではドル円とユーロドルが捕まり損切りラインを決めながら相場を眺めているトル猫です(;^ω^)枚数的にそれ程大きく捕まっている訳ではないのですが世界的な株安を背景にして(もう、戻らないんじゃないの!?)と不安感が大きくなってきてます。少し前までは
この記事に書いているようにドルの強さが目立ちましたが状況は一転してドルがかなり弱い展開になって来ています。投資の世界と言うものは一瞬で状況が変わるので、改めて生き残る難しさを痛感しております(;´∀`)
恐ろしく円高が進行していますが、今回は今トルコが直面しているシリアやアフガニスタンからの難民問題を考えていこうと思います。この問題は今後長期間トルコリラの相場に影響してくると思っているので要警戒ですね。後半は苦しくなったポジション状況やスワップの積立を確認していきます。
前回はこちら
一週間前に想定していたヤバい状況が現実になって来ました。マジで気を付けて資金を管理していかないと強制ロスカットになりそうです。
トルコリラ成長記録57
2020/3月4日~3月10日
トルコは欧州との難民問題が更に深刻になる
まず始めにトルコの直近の難民問題を書いていきます。度々この難民問題については書いてきましたが、いよいよ本格的に警戒していく必要がありそうです。
問題になっているシリアやアフガニスタンからの難民問題を軽く説明すると
国内で紛争が長く続く中東地域の人々は命の危険から欧州を目指して移動していきます。争いが絶えない国で生活するよりも比較的安全な地域を目指すのは当然ですよね。そしてトルコと言う国は中東と欧州の真ん中に位置しています。
中東から避難してくる難民の多くは中間地のトルコを通って欧州を目指していくのです。必然的にトルコには多くの難民が押し寄せる事になります。
難民を受け入れるという事はその国にとっての負担に繋がります。欧州も難民の受け入れをしていますが、何万人規模になるとかなりの負担になるのでこれまで欧州はトルコに資金を渡し欧州への流れてくる難民の数を制限してきました。
そして最近トルコ軍がシリアのアサド政権軍との戦闘が激化してきたため、トルコへの難民が激増しています。この事でトルコは欧州に更なる支援と難民の受け入れを求めて来ましたが、欧州は(支援してるんだからトルコで何とかしろ)というスタンスを取ってきました。
これに対してトルコは(見ないふりをするなら国境を開放する)という強硬手段を取ったのです。
そしてトルコ隣国のギリシャやブルガリアはトルコ国境の警備を固め、難民を国に入れない手段を取っています。地政学リスクを高めたトルコも悪いし、見て見ぬふりをしてきた欧州も悪いです。
利用される難民
トルコが国境を開放したためギリシャのリゾート地であるレスボス島での緊張が高まっています。レスボス島はトルコに隣接している位置にあります。
難民を支援する団体がボートを用意して向かわせたのがレスボス島で、この難民を追い返すためにギリシャの沿岸警備隊は発砲までしたと報道されました。(事実かはわかっていません)
トルコ側はギリシャに向かうように難民を誘導し、ギリシャ側はトルコに追い返す。
難民は板挟みにあっています。
欧州委員会はシリア北東部の人道支援に6000万ユーロの支援を決めていますが、エルドアン大統領は10億ユーロの支援を要求しています。政治的に難民が利用されています。
支持率の低下を心配しているエルドアン大統領は『お金じゃない!国境開放はトルコが決めた事』とトルコ国民が持つ難民問題への不満をぶちまけたとのニュアンスを取っていますが難民を人質にして欧州の弱みを握っていたいのが本音でしょう。
難民の大量流入を阻止したい欧州と難民を人質にとって様々な要求を欧州に突きつけたいトルコとの関係悪化が予想できる展開になってきましたね。
難民について真剣に考えなきゃいけない
日本に住む私たちにとって難民は少し遠い存在に思えるかもしれませんが、世界的に見て難民は深刻な問題です。
トルコの難民問題を調べていると世界中の難民問題を目にしました。
今まで自分がこんなに無関心だったのかと思うと心が痛くなりました。政治的な要因で無理やり難民になった人々や迫害や差別を受ける人、催涙弾を撃ち込まれて泣きながら逃げる子供など・・・信じられない事が世界では起きているのです。
そして日本と難民問題について探っていくとこれも衝撃でした。
法的な観点から難民受け入れが厳しい事があり、難しい問題ですが国際的に支援はリードしていってもらいたいですね。
高齢化が加速する日本で難民を受け入れお互いにとってプラスになるような改革も提案されているようなので、早く実現に向けて進んで欲しいですね。理想論になるかもしれませんが日本が難民の受け入れ制度を充実させたら難民にとっても日本にとっても、もの凄い恩恵がありそうですね。
トルコ停戦合意
暴落中の為替市場ですが、先週はトルコにとってプラスの材料が出ましたね。先週の予想通りトルコとロシアはシリア北西部での停戦合意をしました。
一時的にではありますが、高まっていた緊張がほぐれましたね(;´∀`)
内容としては主要道路を通行可能な安全回廊とする事とトルコ・ロシアでの共同パトロールの実施などが主な内容になります。お互いの妥協ラインを決めた感じですかね。ただトルコが求めていた内容は盛り込まれていないため、あくまでも一時的な合意と捉えていた方が良さそうですね(;^ω^)
曖昧になっている部分も多く、次の問題が出て来ると一気に再燃しかねませんので引き続き警戒が必要です。
ポジション
では記録的な乱高下を記録したクロス円を確認していきます。正直かなり危険な状況になってきました。強制ロスカットが目の前に迫っています。
ピーク時に比べると含み損は減っていますが、先週よりかなり増えていますね(;´∀`)ちょっとヤバいかも!
ランド円
最悪の事態となっています。ランド円は史上最安値を記録してしまいました。瞬間的にではありますが6円台を割り込む下落を記録しています。しかも国営の電力会社でのトラブルも重なり非常に焦りました。
この口座では扱っている枚数が一番多く、かなりの含み損になっています。今更ですが資金を増やしたい欲で無茶な枚数を持ったな。っと反省しています( ;∀;)
しかし、これだけの下落するとは・・・完全に想定外です。数千円取るつもりが数万円持っていかれる強制ロスカットのお決まりパターンを何回も繰り返してしまう成長の無さに呆れるばかりです。現在は値動きも落ち着きを見せているので、これ以上下落しない事を祈るしかありません。今後は乱高下時のスプレッドの拡大なども考慮してポジションを持つ必要があります。
メキシコペソ円
2016年のトランプショックで付けていた過去の最安値4.870円をあっさり抜けて4.600円付近を記録しました。
幸いポジションは少なめだったので大ダメージは受けていませんが、上のチャートのラインは買いを検討していたラインです。買わなくて良かった!と言うか買える余裕が無かったと言う方が正しい気がします笑
これまで堅調に上値を伸ばしていたメキシコペソ円がこんなにも下落すると思ってもいなかったので、衝撃的でした。ドル円が暴落するとクロス円にかなりの打撃ですね。
資金に余裕があれば買いたい水準ですが、強制ロスカットの危機的状況なので見送る事にします!また(買っとけば良かった)って言うのかな・・・!でも今はマジで無理です!
中国人民元
利確が遥か彼方へ行きました。これから景気の減速が懸念されている中国が現在のパニックからスムーズに抜けれるか心配ですね。東京オリンピックまでには落ち着きを取り戻して巻き返してもらいたいですね。この下落相場が景気減速を織り込んでいればいいのですが、もしパンデミックで更に混乱が起こった場合は退場になりますね(;^ω^)
トルコリラ円
17円割れが見えると言っていましたが、現実になりました。トルコに悪材料が多く出ている事と為替市場の動きが急過ぎますね。トルコリラ単体で下げる予想でしたが、円高の影響が強すぎて本気で最安値更新を視野に入れておかないと危険です。
もし今の相場が落ち着きを見せたとしても難民問題で欧州との関係悪化が心配の種なので強気に買っては行きにくい状況ですね。
それから今月の政策金利発表に警戒が必要です。現在の金融市場の動きをトルコ中銀がどう判断するか注目です。あやふやな声明が出た場合や楽観的な見通しをしているならかなり危険だと思います。利下げ幅などにも注目しておきたいですね。
トルコ中銀政策金利発表は
3月19日(木) 20:00です!警戒しておきましょう。
スワップ
前回 69088円
今回 70159円
+1071円
スワップ累計が7万円に到達しました!しかしトータルでは完全なマイナス域に突入するというヤバめの展開です!本気で緊急入金をしようか迷っています(; ・`д・´)
ドルの急落によって円が強すぎる状況です。円を中心としたトレードで一番恐れている事態となりました。
しばらくこの流れが続くと想定した場合、今の資金では耐える事は厳しいかもしれません。今週の金融市場がどう動くか見極めて入金は判断していきます。
最後に
先週からの流れで週明けから為替相場は大暴落の結果となりました。ダウもサーキットブレーカーが何度も発動するなど異常な相場環境が続いています。
これまで暴落時は買いを狙っていくと言っていましたが、今回の場合は(資金的に買えなくて良かった)と本気で思っています。この口座以外の証券会社でメイントレードをやろうと思いましたがログインすら出来ない状況でした。
トルコショックやダウの暴落、昨年のフラッシュクラッシュなどパニック相場は経験したつもりでいましたが、今回の値動きを経験して(あれは調整程度)だったのだ!と認識しました。
投資歴ではリーマンショックを経験していないため、パニック相場は証券会社にログインすら出来ない異常な相場なんだと改めて投資の怖さを痛感いたしました。
まだまだ油断は出来ませんが、今は相場に生き残る事だけを考えてチャートを見ていきます。頼むぅ~落ち着いてくれぇ~(;'∀')
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします。
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