3月22日の暴落をきっかけにしてトルコリラの動きが絶望的な状態になっていますね。スプレッドは広がっている時間が多いし、流動性の低下やリスク回避で値の動きが極端になっています。去年11月から順調に上昇を続けていた通貨とは思えないほどの変わりようですね。
トルコリラの下落が続いていた期間は市場から無視されたように、何かあれば下落し何かあっても上昇しないという負のループがありましたが、その流れに戻りそうな感じの動きになってきました。
年度末が近づき仕事が忙しくなるかと思っていましたが、未だ閑古鳥が鳴く状況で困っているトル猫です(;´∀`)マジでこの先が心配だ笑
先週の記事がこちらです
市場の信頼を失ったトルコリラのこれからが厳しくなりそうだと書きましたが、予想以上に市場はトルコリラに無関心になってきましたね。アーバル前総裁がとっていたインフレ大作戦を継続するのか、エルドアン大統領をガッツリ忖度した作戦になるのかまだ状況は分かりません。では今週のポジション状況などを見ていきます。
トルコリラ成長記録113
2021/3月24日~3月30日
トルコリラは更に下落する
3月22日の市場開放と共に大きな窓を開けて暴落したトルコリラですが、一旦反発的な反応はあったもののジリジリと下落が始まっていますね。先週はどちらかと言えば始まりの値動きに圧倒され(売りでも買いでも入れない)状況が続いていましたが、今週の3月29日あたりからは売り方の動きが強まっている様子です。
ホントに最悪な状態だと言ってもいいでしょう。売買がやりにくい状況で流動性は低下しますし、トルコリラを長期保有する人の中にも(もう無理...)と絶望している人の発言をSNSなどでよく見かけるようになりました。
個人的にも下落しているトルコリラをアーバル前総裁が何とか救済しているイメージがあり救世主を失った感覚になっています。
現在の値動きは昨年の前半によく似た動きをしていて、スコーンっと急落すると言うより毎日3PIPS程の値下がりが続いていく感じになってきました。トルコリラ円が最安値を更新しまくっていた時期は投資で言うラインブレイク的な動きはあまりありません。
ジリジリと着実に安値を更新していくイメージがあります。上昇時にはこのような動きは底堅さが好感を持たれますが、下落の動きとなれば最悪のイメージです。このジリジリ感が現在のトルコリラには感じられます。
信頼できる指揮官を失った事により、格付け会社からもトルコについての見通し再検討や引き下げは十分にあるとの事なので上昇は相当厳しい状況になったと思います。
しかも、この状況で警戒しないといけない事がアメリカと因縁のS400の問題です。バイデン政権になってからトランプ前大統領の時のような突発的な市場の動きが少なくなり、ワクチン関連の報道も落ち着き始めました。そしてちょいちょいS400やトルコについてアメリカ議会で話題が出ているようなので、そろそろ本格的にS400問題にメスが入るかもしれませんよ。個人的には2月の中旬から話題になり始めるかなと思っていましたが、現在のトルコリラの状況でこの問題が再浮上してくるとかなりの痛手になりそうな予感がします。
クロス円の上昇によりトルコリラ円の方では13円台をキープ出来ていますが、対ドルやユーロでは悲惨なチャートになっています。トルコ国内でもリラから外貨や金に買い替える国民も出て来ておりリラの信頼はガタ落ちです。今は比較的円売りが優勢な為替市場ですが、バイデン政権は中国の新疆ウイグル自治区の問題に切りかかる雰囲気になっています。関税・制裁のリスクは警戒しておきたいところですね。一気に円高方向に進んだ場合トルコリラ円の下落はもの凄いものになりそうな予感がします。
ポジション
ランド円
ドル買いも強いですが、新興国通貨も堅調になっていますね。下落してもすぐに買い戻される展開が続いています。ここの所、予想が完全に外れていてチャンスを逃す事が多くなっています。トルコリラで含み損が増えた事もありますが、今の値動きを見過ごしているのはもったいない気分になります。まぁ気分でトレードしていては資金の管理がおろそかになってしまうので、仕方ないっと割り切ります。
クロス円の上昇でランド円も直近の高値に再アタックという形になっていますね。7.40あたりを抜けてくれたら7.60付近までのチャートにはなりそうな感じになってきました。比較的にそのあたりで買っているポジが多いため利確のポイントを検討しています。しばらくはこの動きが続いて欲しいですね。
メキシコペソ円
サマリは安定してプラス域を推移しています。個別のポジでも含み益が5千円を超えているものもあり、利確しようか迷ってきました。ただスワップがある程度加算されているポジなので、この先持っていてもスワップ分の利益を乗せていけそうなので迷っています。利確して5千円か、毎日数円貰うか...何年も保有することを考えると悩んでしまいますね笑 ただメキシコペソ円はこの先も安定した値動きが続きそうな感じがするので数年後の何万円に期待したい部分が大きいです。
今のところ買いで入れるポイントも無さそうなので、様子見が長く続きそうな感じです。
トルコリラ円
下落したら買いで入りたかったのですが、状況が一変してしまいました。アーバル前総裁のロスは大き過ぎます...しかも副総裁まで解任されたという事で...
あぁ...
もう金利が高いとかの話を抜きにしても通貨の信頼が...今のところギリで13円台もキープって感じですけど、今年もベクトルが最安値方向に向かっている感じがしますよね...買いは慎重になるとして、次どこで買うのかを考えていこうと思います。
最安値付近なのか、それを更新してからなのか、資金的にはまだ余力はあるので違う通貨を買っていくのか...どちらにしても今は動ける状況にないですね。また塩漬けの日々に戻ってしまった。
スワップ
前回 112936円
今回 114652円
+1716円
スワップはトルコリラ円の方が50円台になり、週間で千円を安定して記録するようになりました。ただ個人的に去年のような値動きになると予想していますので、スワップが下がっていく事を想定しておかなければいけませんね。10円を割った時もあり絶望しましたが、想定していればダメージも少なくて済みます。経験値とはそういうものですからね。
トレードの回数が減っていますが、今トルコリラが読めないので慎重にいきます。
最後に
余談になりますが、中国のウイグル問題を聞くと悲しい気持ちになります。報道されている事だけを鵜呑みにするのは危険だと思いますが、もし本当にあんなに非人道的行為が行われているとしたら(内政干渉するな)って言葉は聞かない方がいいと思っています。しかもトルコについて調べる事や感情移入する事が多い私にとって、ウイグル族はトルコ系の民族なのでモヤモヤ感があります。ロヒンギャ、シリアなどの問題もそうですが、民族の問題って本当に難しい問題だと思います。そう思っていても何も出来ませんが、無関心でいる事はやめようとずっと思っています。
何かいい解決策はないのかな...
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします。
次の回