トルコ中銀による政策金利発表が終わりトルコリラ円は上昇する動きになりましたね!発表結果は市場の予想を裏切る形で5会合連続の利下げで11.25%となりました!
利下げ幅は0.75%と利下げのペースを心配する声も上がっています。エコノミストなどはこれ以上ペースが速まると市場とのバランスが崩れ、トルコリラの価値が大幅に下落する可能性があるとしています。
ただ政策金利発表を終えると下落の不安感から買い控えられていたトルコリラは一気に買い上げられました。その後は特に動きは無くクローズしました。個人的には下落方向に動きがあると予想していたので、下値での買い増しを狙っていましたが何も出来ないまま上昇を見守る事になったトル猫です(;^ω^)
為替市場はリスクオンの展開が落ち着きを見せてきましたが、ここがトレンド変換になるのかは微妙な位置にいます。それでは今回も口座の状況などを確認していきます。前回はこちらです。
トルコリラ成長記録2020
1月15日~1月21日
ポジション
ランド円
南アフリカ準備銀行の政策金利発表が予想を裏切る利下げをしたことで、大きく下落するのではないかと買いのタイミングを狙っていましたが、少し下落しただけでそれほどの動きにはなりませんでしたね。
クロス円の急上昇が一旦落ち着きを見せて来たのでポジションを追加しました。
新たに持ったポジは7.550円
平均は7.625円となりました!
スワップは順調に積立られているのですが、トレードによる利益が発生していないのでもどかしい展開が続いています。しかしこんな時期だからこそしっかりと引き付けたポイントでの買い増しをしたいと思います。
今週の様子を見て同じ水準をキープするのなら追加の積立を検討していきます。
メキシコペソ円
こちらはかなり堅調に上値を伸ばして来ていますね。チャートを見た感じでもまだ上にいきそうな印象です。
6円台も見えていて、節目のラインを上抜けしたタイミングで利確の売りが入って来そうですね。今から買い増しをしても上値を掴みそうな展開なのでランド円同様に下落のタイミングを狙うしかなさそうです。狙いとしては5.800付近にラインを一段上げたいと思います。
中国人民元
上昇の勢いが良い感じで、押し目を形成しそうな展開ですね。1/15に合意署名したとして安心感が広まり急速に伸びて来ました。このまま米中関連のネガティブな情報が入って来なければ、いよいよ利確が見えてきますね。
現在保有している枚数が0.1枚と少量でスワップ的にもうまみが少ないので建値まで来たら決済して他の通貨を積立していこうと思います。1年近く保有して通貨の特徴なども感覚的に掴んで来たので、資金がもっと大きくなってから再度トレードに使っていきたい通貨ですね。
トルコリラ円
トルコ中銀の政策金利発表が終わってトルコリラ円が上昇し、一旦落ち着きを見せたので買い増しを行いました。
新しくもったポジションは18.677円で0.2枚で合計2.7枚になりました。
ポジション平均
19.943⇒19.850
若干高値で買ってしまいましたが、約2ヶ月ぶりの積立となります。久しぶり過ぎて注文の操作に戸惑いましたが、平均値も下げる事が出来ましたので良しとしましょう!
18円台では合計3枚までの積立を行う予定なので、もう少し下落したタイミングであと0.3枚の積立を狙っていきます。
スワップ
前回 62062円
今回 62915円
+853円
またしてもスワップの減少が続いています。
先週のスワップがついに40円台を割り込みました・・・本格的にキツイ状況です。トルコリラ成長記録ではまだ積み立てている枚数と資金が少ない分、許容範囲ですがメインのトレードでは想定していた計算から大分かけ離れてきました。当分は様子を見ますが、この状況が2,3年続けば資金効率が相当悪くなってしまいますので他の通貨に乗り換えるなどシナリオを書き換えていく必要が出てきますね。
18円台で買いは危険
追加でポジションを買っておきながらこんな事を書くのは気が引けますが私は18円台でトルコリラ円を買うのは危険なのではないかと思っています。
なぜ危険なのか長期的な目線で予想を立てていこうと思います。あくまでも私の予想だという事はご了承ください。
政策金利を急激に利下げしている
まず危険だと判断している大きな要因としては、トルコ中銀による急速な利下げです。
数年前からトルコは深刻な通貨危機に陥っています。通貨危機に陥った原因を簡単に説明すると経済の中心であるアメリカとの関係悪化や高インフレ、政治的不安定さ地政学リスクが挙げられます。この事でトルコリラの価値が大幅に下落しました。
その中でトルコが通貨危機に対応するために取った策が大幅な金利の引き上げです。金利を引き上げるなどしてトルコリラから他の通貨への流出防止を図ってきました。一見良い対応に思われるかもしれませんが、トルコ国内の企業は高金利のためお金を借りて事業展開がすることが大きな負担になっていきます。トルコ国内の経済が急速に減速するのです。
そして国内の物価は上がり続け、高インフレに蝕まれていくのです。負のスパイラルですね。通貨価値と物の値段のバランスが崩れてくるのです。一度崩壊してしまうと立て直しが利かないのでトルコ中銀はそのギリギリのラインで調整を続けてきました。
そのかいあって何とか高インフレが落ち着きを見せてきました。ここから24%まで引き上げた政策金利を徐々に引き下げていけば良かったのですが利下げのペースが異常で市場が予想しているスピードにギャップが出来てきています。
2020/1/16に政策金利発表がありましたが、たった7ヶ月で
24%⇒11.25%まで引き下げています。
たしかにインフレは改善傾向にありますが、この異常なまでの利下げのペースには金利そのものを嫌うエルドアン大統領によるトルコ中銀への圧力が考えられます。ここで少し触れています。
このペースで利下げが進むと、せっかく改善傾向にある高インフレやトルコリラの下落に拍車をかけそうです。
エルドアン大統領は度々金利を1桁台まで下げるように発言を繰り返していますので、今後もトルコ中銀に圧力をかけ続けることが予想されます。従うしかない中銀は利下げをすると思うので高金利で魅力があるトルコリラは下落が続きそうですね。
アメリカの制裁
トルコはNATOに加盟していながらロシアからS400というミサイル防衛システムを購入しました。この問題は一旦落ち着きを見せたかに思えましたが、最近のシリア侵攻やリビア問題で再燃して来ました。
アメリカ側の言い分としてはトルコがオスマン帝国時代に行ったとされるアルメニア人の虐殺。意味合いとしては全く関係性が無いのですが、ロシアとの距離を縮めているトルコに対して何らかの制裁を与えたい事が狙いです。
これまでもアメリカ議会はトルコに対して制裁を求めて来ましたが、その判断はトランプ大統領に任されてきました。トランプ大統領はトルコに関して寛容的でこれらの制裁を渋ってきたのです。ある意味トランプ大統領に守られていたと言っても過言ではないでしょう。
そのトランプ大統領も今年は大統領再選の選挙が控えています。ここで強い大統領や国民や議会に目を向けているとアピールする必要が出て来ます。年末のイラン革命防衛隊の事件がいい例ですね。今まで制裁を渋っていたトルコに対しても表面上の制裁を行いました。
これから大統領再選に向けトルコに厳しい態度が取られる事が予想されますので、制裁ラッシュにも警戒感が漂っています。
この事を考えると2020年のトルコリラは上昇目線よりは下落目線の方が優勢に見えてきますね。
チャンスは17円台前半
まだまだトルコリラが下落しそうな要因は残っていますが・・・キリが無いので現段階は私が最も警戒している事を書いてみました。
結論からしてみると2020年のトルコリラの急上昇は予想しにくい!
数年をかけて上昇してくれればいいと考えています。そしてもしこのまま下落トレンドが継続するならば15円台~17円台の水準で動いていくのではないかと予想しました。
最高の展開としては17円前半で買って為替益を狙い、下落した場合は長期目線でスワップの獲得を狙っていくのがいいのかなと感じました。
私は18円台であと0.3枚の買い増しをするつもりですが、その理由としては資金的に余裕が出来た事と毎月の入金でカバーできる範囲と計算しているからです。
合計は3枚積立が終われば、一旦買うのは控えようと思います。
17円台に下落した時に大量に買えるように資金を蓄えたいと考えています。
最後に
週明け月曜はアメリカ市場が休場だったため目立った動きはありませんでしたが1/21は日経平均が3桁下げと調整的な動きが見られましたね。クロス円は下落しましたが限定的な下げ幅となりました。
年初から続いているドルの強さはまだまだ続きそうな動きなので、要人の発言などに注意しながらトレードを行っていこうと思います。トルコリラの方も一定数の買いを入れた後は様子見の展開が続くと思うので、それ以外の通貨で利益を出せるようにチャンスを待ちたいと思います。
読んでくれた人ありがとうございました!次回もよろしくお願いします(^^)/
次の回